第2期中心市街地活性化基本計画の素案を策定

(2014年1月17日)

第2期中心市街地活性化基本計画の素案を策定写真を拡大中心市街地と事業の位置

第2期中心市街地活性化基本計画の素案を策定写真を拡大中心市街地の都市構造図

高崎競馬場跡地を含む新たな計画区域に

 高崎市は平成20年に認定を受けた中心市街地活性化基本計画の計画期間が今年度末で終了することから、平成26年4月から31年3月までの5年間を計画期間とした「第2期中心市街地活性化基本計画」の素案をこのほど公表し、高崎駅東口エリアと高崎競馬場跡地を含んだおよそ175ヘクタールを新たな中心市街地とする考えを17日の高崎市議会市民経済常任委員会で示した。

  第2期計画では、高崎駅周辺の「センターゾーン」を中心に、公共施設や文化施設が集積する「ウエストゾーン」、高崎文化芸術センターや群馬県のコンベンション施設が計画されている「イーストゾーン」、新体育館が計画されている「サウスゾーン」を連携させ新たな中心市街地の形成を目指す。

 市民アンケートなどの結果から、高崎のまちなかはにぎわいを感じさせるものの、魅力ある商店・商店街が形成されているという意見は少数だったことなどを背景に、2期計画では、交通網を最大限生かし、集客力を向上させるとともに、高崎駅東西が一体となった魅力ある中心市街地の形成をめざす。

 第2期計画では、「高崎の活力と新しい文化を創造・発信する賑わい・交流・文化都心」を基本理念に、「市民・まちなか居住者・広域来訪者が楽しく回遊できるまち」、「高い集客力を生かした経済活力にあふれるまち」、「音楽を中心とした高崎文化を創造・発信するまち」の3項目を目標像に定めた。

 まちなかの魅力や回遊性を高める「おもてなし事業」などにより、中心市街地の通行量を平成24年度の10万1400人から計画の最終年度となる30年度には10万8500人に(7%増)、小売業の年間販売額を平成23年の1172億円から1460億円に(24・6%増)、文化施設の利用者を平成24年度の61万2千人から107万人に(74・9%増)伸ばしていく数値目標も第2期計画に盛り込まれた。

 高崎市によれば、群馬県との協議で、県が計画しているコンベンション施設の建設予定地の高崎競馬場跡地を第2期計画に含む必要が生じた一方、国からは、計画面積を第1期計画から拡大しないことが強く求められているため、第1期計画に含まれていた本町や柳川町、若松町の一部などを、第2期計画の区域から除外した。

 高崎市では、平成26年3月の内閣総理大臣認定に向け、今後、最終協議を行っていく。

●中心市街地活性化基本計画の戦略方針

・第1期基本計画の施策成果を生かし高崎市中心市街地の次のステージへの飛躍をめざす。
・広域交通アクセスの向上と連動して広域圏から交流人口を呼び込む都市装置として高崎駅徒歩圏に3つの集客施設を整備する。
・中心市街地活性化協議会のマネジメントにより、高崎駅徒歩圏の集客施設への来訪者を中心市街地全体へ誘引する多様な施策「おもてなし事業」を展開する。
・高崎市の更なる都市発展を牽引する中心市街地の形成をはかるとともに、広域圏を対象とした拠点的な中心市街地を形成し、群馬県全体の地域活性化を牽引する。

●中心市街地活性化の課題

・高崎駅東西のさらなる連携とバランスある開発。
・広域交通アクセスの向上を生かした交流人口の誘引。
・回遊性の向上による中心市街地全体への活性化効果の波及。
・住環境の向上によるまちなか居住の推進。
・商都高崎の復権に向けた個店、商店街の再生。
・個性ある中心市街地の形成に向けた高崎の文化特性の活用。

●中心市街地活性化の基本方針

【方針1】中心市街地活性化の活力源となる、広域圏からの交流人口の積極的誘引

公共交通アクセスの向上(北陸新幹線の金沢延伸、関越自動車道高崎玉村スマートIC の供用開始)と連動して、広域圏から交流人口を呼び込む都市装置として、高崎駅徒歩圏に3つの集客施設(都市集客施設、新体育館、群馬県コンベンション施設)を整備する。これにより飛躍的に増加することが期待される広域圏からの交流人口を積極的に誘引し、中心市街地活性化の活力源として最大限有効に活用する。

【方針2】交流人口の回遊促進による、中心市街地全体への活性化効果の波及

高崎駅徒歩圏の集客施設への来訪者(交流人口)を西口の商店街など、中心市街地全体へ誘引するために、まちなかの魅力や回遊性を高めつつ、各種の情報発信、連携事業の実施などの施策を展開し、高崎市の更なる都市発展を牽引する中心市街地の形成を目指す。

【方針3】高崎の文化特性を生かした、まちなかの魅力向上

まちなかの魅力向上を図るために、高崎の文化特性を生かした取り組みを第1 期基本計画から継続するとともに、質の高い音楽や文化を提供し、また、まちなかでゆとりの時間を過ごすオープンカフェを整備するなど、高崎の文化特性と中心市街地の活性化を融合させ、品格あるまちの形成を図る。
【方針4】高崎駅の東西が連携した、相乗効果を発揮する中心市街地構造の形成
第2 期基本計画では、中心市街地の区域を、集客施設が整備される高崎駅東口等に拡大し、高崎駅周辺の「センターゾーン」を中心に、「イーストゾーン」、「サウスゾーン」、「ウエストゾーン」の4 核構造とし、これらを4 本の都市軸で連携する新たな中心市街地の都市構造の形成を目指す。

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