ミニ観光で感動再発見(1)

(2019年08月31日)

オススメスポットをパック化しよう

榛名湖の眺望

地域の魅力の再発見や体験型観光が、インバウンド誘致など観光プロモーションに重要だと言われている。市外から来たお客様に高崎の見どころをオススメするためには、ホスト役となる高崎市民が、まず高崎の魅力を再認識しておく必要があるだろう。高崎の魅力を再発見する楽しさの一端を紹介する。

榛名富士の頂上に行ったことが ありますか?

高崎の観光と言えば、昔から観音山の白衣大観音である。観音山の頂上から高崎の市街地を見つめる高さ41.8mの巨大な観音像は、高崎のシンボルと言える。観音様の足元からお顔を見上げると、その荘厳さにあらためて感動を覚える。内部は観音様の肩のところまで昇って拝観でき、関東平野を一望できる。戦後の建築技術で高崎の観音様よりも大きな仏像が建立されているので、日本一と言えなくなったが、昭和11年の建立当時は世界最大級の観音像だった。

またパワースポットとして根強い人気が続く榛名神社と美しい榛名湖・榛名富士も高崎の観光名所の筆頭と言えるだろう。深緑の参道・石段を登りつめた榛名神社の本殿も荘厳であり、榛名富士頂上からの眺望もすばらしい。

近年では、ユネスコ世界の記憶に登録された上野三碑も観光スポットとして注目されている。

 

すぐに行けて半日で帰れる観光パックを

インバウンドやコンベンションに付随した周遊観光など、高崎発着の半日観光プランは、これから需要が高まってくるのではないだろうか。

忙しいビジネスマンが半日程度で楽しめ、しかも満足度も高い日帰り観光をテーマに、上信電鉄と上野三碑、榛名湖と榛名富士のロープウェイを再発見してみた。鉄道とロープウェイはジャンルの違う交通だが、高崎観光の視点からとても魅力的な存在である。

「絶メシ」や焼きまんじゅうのように、今まで見過ごしていた魅力を市民の目で再発見していくことは意義多いのではないだろうか。

ちょっと行ってみようとすぐに赴くことができ、思った以上の非日常を手軽に味わえるのがオススメポイントである

 

小さな感動をパック化しよう

インバウンドやコンベンションの本格化に向け、今回のようなミニ旅行の事例をパック化して提案、紹介、発信していくことも重要になってくるのではないか。来年は群馬デスティネーションキャンペーンも実施される。

高崎市民は、高崎の観光や食文化は大したことないと控え目に考え、魅力を見過ごしてきたこともあるようだ。まず第一歩として、知っているつもりになっている高崎の魅力を、もう一度体験し、感動を共有していこう。

 

高崎商工会議所『商工たかさき』2019年7月号

 

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