これから進む都市整備(1)

(2020年05月30日)

大規模スポーツ施設

市民スポーツパーク パース図

 

市民スポーツパーク(仮称)

国内最大級のグランドゴルフ場など計画

阿久津町の高崎市民ゴルフ場が、市民スポーツパークとして整備される。

高崎市民ゴルフ場は平成9年に烏川と鏑川に挟まれた河川敷にオープンした。高崎市はこのゴルフ場を多目的なスポーツ施設として改修する構想を持っていた。令和元年10月の台風19号でコースが冠水被害を受けたため、3月末で市民ゴルフ場を閉鎖し、スポーツパーク計画を前倒しして実施することを決めた。

スポーツパークの面積は、41.6ヘクタールで、高齢者、一般、子どもの3ゾーンを整備する。

高齢者ゾーンには、国内最大級の8ホール14コースのグラウンドゴルフ場や、9ホール4コースのパークゴルフ場、ゲートボール場8面を整備する。

一般ゾーンは、野球場とソフトボール場を各2面、屋外では市内初となる3人制のコートを含むバスケットボール場を8面、県内初のビーチバレーボールコート2面。阿久津水処理センター側にサッカー・ラグビー場を6面。1周5㎞のランニングコースと1周400mのトラックコース。

子どもゾーンには、遊具を設置。クラブハウスは既存施設をそのまま利用、約1,600台分の駐車場を確保する。

令和2年度から工事を進め、完成したエリアから順次利用を開始する予定。

 

浜川運動公園「清水善造メモリアルコート」

浜川運動公園の拡張事業が順次進められている。第1期事業のソフトボール場に続き、テニスコート21面の整備が行われている。

このテニスコートは令和2年度にオープン予定で、施設名称は高崎市が輩出したテニスプレーヤー清水善造を顕彰する意義を込め「清水善造メモリアルコート」とされた。

コート仕様はセミハード(有明コロシアムと同仕様)、コートカラーはIN=BLUE、OUT=GREEN(全米オープンの会場と同色)。収容数はメインコート仮設スタンド約300席、芝生席約700人の計1,000人を収容。クラブハウスには清水選手の親族から提供された品々で記念コーナーを設ける予定。

清水善造(1891〜1977)は群馬郡箕輪村(現高崎市箕郷町)出身で、ウィンブルドン選手権に日本人として初めて1920年に出場した歴史的テニスプレーヤー。転倒した対戦相手にゆるい返球をした「やわらかなボール」の逸話はフェアプレーの精神を世界に示したエピソードとして知られる。高崎市の誇りとなる清水善造の功績を伝え、時代を担う子どもたちの憧れの聖地になるよう施設名称を「清水善造メモリアルコート」とした。親族には了承を得ており、喜んでもらっているそうだ。

浜川運動公園の拡張エリアは19.1ヘクタールで、拡張後の浜川運動公園は総面積38.3ヘクタールとなる。拡張部分の全体計画はソフトボールグラウンド4面、テニスコート21面、サッカー・ラグビー場2面のほか、駐車場(複数個所)、緑地広場、トイレなど。

既にソフトボール場2面や屋内練習場が完成しており、第1球場は、高崎市で初めてのスタンド観覧席を備えたソフトボール専用球場。バックネット裏のスタンドは鉄筋コンクリート造、地下1階、地上2階建てで、観覧席は約800席、選手控室、会議室などの諸室を備えている。ソフトボールシティ高崎が輩出したソフトボール日本代表監督の宇津木妙子さん、宇津木麗華さんを顕彰した「宇津木スタジアム」の愛称で知名度が高まっている。

高崎商工会議所『商工たかさき』2020年4月号

 

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