これから進む都市整備(6)

(2020年05月30日)

新たな拠点の創出めざす

高崎354複合産業団地予定地

高崎354複合産業団地

好評だった高崎スマートIC産業団地に続き、高崎市は高崎市総合卸売市場の周囲に高崎354複合産業団地の造成を計画、2019年(平成31年) に進出希望企業のエントリーを募集し、9月に内定企業を発表した。

 

「高崎354複合産業団地」は高崎玉村スマートICから西に約2㎞に位置し、柴崎町、下大類町、栗崎町の一部で約28.2ha。高崎スマートIC産業団地の希望企業が予定よりも大幅に多く、また流通業が多かったため、高崎市総合卸売市場周辺に「流通団地」として計画されてきた。高崎スマート産業団地は製造業を中心に誘致したが、今回は物流・流通業も募集した。

 

分譲予定は2021年度(令和3年度)より順次予定、土地価格は坪11万円を予定。契約後3年以内に操業開始する。

 

市街化調整区域で規制緩和

高崎市は、令和2年4月から、群馬地域を通る西毛広域幹線道路の沿線の開発に関する規制を緩和した。

 

緩和されたエリアは、西毛広域幹線道、高崎渋川線バイパス、県道足門前橋線に囲まれた塚田交差点から辻久保交差点までの合計57 haで、イオンモール高崎の西側と南側。これまで制限されていた戸建て・マンションなどの住宅や、飲食店・商店などの生活利便施設などが建築できるようになった。

 

西毛広域幹線道路は群馬県が整備を進めている幹線道路で、前橋市千代田町の国道17号を起点に、高崎市、安中市、富岡市を結ぶ総延長27.8㎞。前橋市から高崎市棟高町・高崎渋川線までが開通している。

 

開通している前橋市区間は、都市計画区域で飲食店やスーパーなどの出店が進んでいる。前橋市境からイオンモール高崎までの高崎市区間は市街化調整区域となっているため、現在は農地が広がっている。高崎市の富岡賢治市長は、西毛広幹道の整備効果を生かしていくため、沿線の整備・開発の手法を検討してきた。

 

群馬地域は住宅開発が盛んで人口が増加しており、西毛広幹道沿線の土地利用が広がることにより、イオンモール高崎と連続した周辺地域の開発が生まれるものと期待される。

 

高崎商工会議所『商工たかさき』2020年5月号

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