コロナ対策で持続化補助金が拡充(3)

(2020年08月30日)

「分ける」と分かる計画づくりのポイント

 審査のポイントはここ!

この持続化補助金は、募集要項に「審査の観点」として経営計画書、事業計画書に盛り込む加点事項が示されている。この加点事項に即して、自社の取り組みを、明確にアピールできることが、採択につながってくるようだ。

重要ポイントとしては、自社の強みと特徴を生かした計画づくりが挙げられる。

①自社の経営分析の妥当性

自社の製品・サービスや自社の強みを適切に把握しているか。

②経営方針・目標と今後のプランの適切性

経営方針・目標と今後のプランは自社の強みを踏まえているか。対象とする市場の特性を踏まえているか。

③持続化補助金を使う事業の有効性

補助金を使う事業計画は具体的で、実現可能性が高いものになっているか。地道な販路開拓を目指すものとして、必要かつ有効なものか。事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。ITを有効に活用する取り組みが見られるか。

などとなっている。

 

経営計画に盛り込むポイント

⑴企業概要

提供している製品やサービスの名称と販売額を売上順、利益順に列挙していく。商品Aは売り上げは低いが利益は大きいことなどがわかる。

 

⑵顧客ニーズと市場の動向

お客様(消費者・取引先)が求めている商品、サービスはどのようなものか。自社の商品・サービスが競合他社や顧客層の増減など、売上を左右する環境について、過去から将来の見通しを含めて記述する。公的機関や業界団体による統計などを引用しながら、自社の推移を具体的な数値で把握する。

 

⑶自社や自社の提供する商品・サービスの強み

他社に比べて優れている点、顧客に評価されている点を記述する。メディアに取り上げれた評価など。

 

⑷経営方針・目標と今後のプラン

上記⑴〜⑶について今後の経営方針、目標を具体的に記述する。向こう3年間程度の収支目標なども掲げていく。

 

持続化補助金で行う事業計画のポイント

事業計画では、これまで自社で行ってきた事業と、持続化補助金で行う事業との違い、他社との違いを全面的に打ち出すことが重要だ。

⑴事業名

明確でわかりやすく命名する。「ニコニコ事業」など内容がわかりにくいものは避ける。

⑵取り組み内容

販路開拓などの取り組みについて、何を・どのように行うのか、具体的に記述する。これまでの自社の取り組みとの違い、他社の取り組みとの違い、創意工夫した点、特徴を具体的に記述する。

⑶事業効率化

業務効率化、生産性向上の取り組みがあれば記入する(本項目は任意)。

⑷補助事業の効果

持続化補助金で行う事業で、売上や取引にどのような効果があるか、できるだけ具体的に記述する。事業を行うことで効果が得られる理由についても説明する。地域に対するメリットがある場合も明記しておく。

 

事業計画が成長の糧に ノウハウが将来に生きる

募集要項に添付された様式は、四角い枠だけとなっており、何から書けばよいのか、戸惑う事業者も少なくない。高崎商工会議所のスタッフが、計画策定をサポートするので、安心して相談に来所していただきたい。

 

持続化補助金は、綿密な計画づくりを求める補助金となっており、事業者の負担、苦労が非常に大きい補助金制度と、高崎商工会議所のスタッフも認識している。持続化補助金を申請するために苦労した計画づくりのノウハウは、事業者の血肉となって将来に生かされているケースが非常に多いので、会議所スタッフも誠心誠意のサポートに努めている。

 

また採択された事業者も、一定の期間を空ければ、再度、持続化補助金に申請できるので、何度も活用されている事業者も見られている。初めて申請するときは、計画づくりに大変な苦労をしたが、二度目以降の申請では、ノウハウを生かし、思ったより苦労しなかったという感想も頂いている。

 

持続化補助金の制度上、採択を受けられないケースもあるのだが、補助金の採否に関わらず、策定した事業計画が、企業の糧となっているようだ。「経営計画は、補助金申請のためだけではなく、今後の経営の指針」という会員企業の声が当所に届いている。

 

年間の受付回数も増えているので、一度不採択になったとしても、計画を見直して次回の公募にチャレンジする経営者も見られている。

新型コロナウイルスの再拡大による不安もぬぐい切れないが、新しい生活様式のもとで経済活動がようやく再開している。今般、持続化補助金は、感染症対策を重点にした制度になっているので、ぜひ企業経営に持続化補助金を役立てていただきたい。

高崎商工会議所「商工たかさき」2020年8月号

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