数字で見る高崎の外国人事情

(2025年08月6日)

高崎市内の外国人住民が増加し、2025(令和7)年7月末時点で8千人となり、10年間で約2倍に増加している。

 

在留外国人は最多を更新

人口減と外国人増

周知のように日本の総人口は減少しており1億2,344万人(2025年3月1日)で、前年同月に比べ56万人減少した(総務省概算値)。生産年令人口の減少により深刻な人手不足となっており、外国人労働者は地域経済に欠かせない存在になっていると言える。

令和6年12月末の国内の在留外国人は376万8,977人となり、前年末の341万992人に比べ、35万7,985人(10.5%)増加し、過去最高を更新した(出入国在留管理庁)。

 

国籍別の上位は、中国が87万3,286人、ベトナム63万4,361人、韓国40万9,238人、フィリピン34万1,518人、ネパール23万3,043人となった。中国は51,448人増、ベトナムは69,335人増で、上位国・地域では、韓国を除き、いずれも前年に比べ増加した。ネパールがブラジルに代わって第5位となった。

厚生労働省の「外国人雇用状況の届出状況まとめ」(令和6年10月末時点)で、日本国内の外国人労働者数は約230万人となり、過去最多を更新した。

 

県内最多は伊勢崎・人口比は大泉

外国人住民が約2倍増に

2025(令和7)年7月末の高崎市住民基本台帳で、高崎市人口は36万4,817人(外国人含む)、この内、外国人住民人口は8007人、10年前の2015(平成27)年7月の37万5,407人、4,218人と比べ、高崎市人口は1万590人減、外国人人口は3,789人増、約1.9倍になっている。

 

群馬県内における外国人住民の増加は顕著で、年末を基準に群馬県住民基本台帳で見ると、2024(令和6)年12月と2014(平成26)年12月の比較では、群馬県全体で1.9倍となっている。県内で外国人住民が多い市町村は伊勢崎市1万6,389人、太田市1万5,698人、前橋市1万353人。前橋市は10年間で2.5倍になり、最も増加率が高い。

 

人口に占める外国人の割合は、2024年12月末時点で、群馬県全体で約4.3%、市町村別では大泉町が21.3%、伊勢崎市が7.7%、太田市が7.0%、前橋市は3・2%、高崎市は2.1%となっている。

 

高崎市内では中国・ベトナム

高崎市は2022(令和4)年8月から国・地域別の外国人住民数を発表しており、2025年7月末現在で75国・地域(無国籍含む)となっている。

高崎市で外国人住民の多い国は中国の1,482人、ベトナムの1,448人、フィリピンの1,049人などとなっている。2022年との比較で、増加が顕著なのがインドネシア、ベトナム、ネパールなど。

 

 

 

県内の外国人労働者は5.7万人

外国人労働者が過去最多に

群馬労働局がまとめた「外国人雇用状況」で、令和6年10月現在の届出状況では、外国人労働者数は、5万6,938人で、前年よりも6,614人増加(13.1%増)となり過去最高となった。

外国人労働者を雇用する事業所数は、6,344事業所で前年よりも503事業所(8.6%増)となり過去最高となった。

 

在留資格別の外国人労働者数は、身分に基づく在留資格(日本人の配偶者・永住者・定住者・帰化など)が最も多く、2万1,767人(外国人労働者数全体の38.2%)。次いで専門的・技術的分野の在留資格1万2,889人(同22.6%)、技能実習12,454人(同21.9%)となっている。

 

県内の外国人労働者・1位はベトナム

国籍別の外国人労働者数

2024(令和6年)国籍別の外国人労働者は、ベトナムが1万3,402人(外国人労働者数全体の23.5%)で最も多い。次いでブラジル8,728人(同15.3%)、フィリピン6,971人(同12.2%)、インドネシア5,378人(同9.4%)の順となっている。

対前年伸び率は、ネパール44.0%(1,347人増)、インドネシア39.8%(1,530人増)、ベトナム8.6%(1,066人増)の順となっている。2019年から5年間の増加状況もベトナム、インドネシアの伸びが顕著となっている。

群馬労働局のまとめによれば、2020(令和2)年に国籍別外国人労働者数の1位がブラジルからベトナムに入れ替わった。

 

太田・伊勢崎管内で1万人超、高崎は6.5千人

地域別の外国人労働者数

群馬県内の外国人労働者数を地域別(ハローワーク管内別)に見ると、コロナ禍で、減少した地域もあったが、県内全域で外国人労働者が増加している。

外国人労働者が多い地域は、太田地域(太田市)が1万2,682人、伊勢崎地域(伊勢崎市・玉村町)が1万1,185人、前橋地域(前橋市)9,631人、高崎地域(高崎市・安中市)6,568人となっている。

雇用事業所数は、伊勢崎地域が1,110カ所(雇用事業所数全体の17.5%)で最も多く、太田地域1,050カ所(同16.6%)、高崎地域952カ所(15.0%)となっている。

 

 

 

 

県内製造業の人手不足に外国人

産業別の外国人労働者数

群馬県内の2024年の外国人労働者数は、製造業が2万632人(外国人労働者数全体の36.2%)で最も多い。サービス業1万8,167人(同31.9%) 、卸売業・小売業3,700人(同6.5%)となっている。

雇用事業所数は、製造業が1,721カ所(雇用事業数全体の27.1%)と最も多く、その他を除くと、卸売業・小売業879カ所(同13.9%)、建設業690カ所(同10.9%)の順となっている。

比較する年度は異なるので概算になるが、令和3年経済センサスで群馬県の製造業従事者は21万2千人で、外国人労働者は約1割に相当する。また製造業の事業所数は4,530事業所で、約4割弱の事業所が外国人労働者を雇用しており、製造業を中心に人手不足対策として外国人労働者を雇用していることがうかがえる。

 

 

在住外国人の相談体制を強化

高崎市外国人相談支援センターを開設

高崎市は外国人住民の増加に対応するため、令和7年度から国際課を新設、国際課が所管する外国人相談支援センターを開設し、相談体制の強化と拡充をはかっている。

外国人住民の増加により、日常生活に関する問い合わせ、相談が急増していることから、高崎市は市内在住の外国人の困りごとを聞き、施策に生かすため、「外国人住民に優しいまちづくり検討会議」を開催。この会議で、困った時に気軽に相談できる場所を求める意見が多かったことから、外国人相談支援センターを開設した。

 

外国人相談支援センターでは、相談できる言語をこれまでの4言語から7言語に拡大し、相談員を増員。またモニター上の通訳者の顔を見ながら17言語のコミュニケーションをはかることができる多言語映像通訳システムを導入した。市内在住外国人の9割にあたる母国語をカバーできる体制を確保した。

これにより相談件数が開設から1か月で前年の3倍以上に増加しており、高崎市内在住外国人に対する支援策が効果を上げている。

 

高崎商工会議所「商工たかさき(2025年4月号)」から再編集

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