無限の可能性が秘められたドローン業界に進出

株式会社ヨコヤマコーポレーション

(2015年6月)

横山さん
TEAD事業部には20台ほどのドローンが並ぶ

●生活の質を高め、豊かにする企業
 同社は昭和38年に創業、当初は観光地の土産物を扱う卸売りが主であったが、その後、食品や健康雑貨など生活に密着した商品の企画開発へと事業の幅を広げ、ドラッグストア、ホームセンター、家電量販店やスーパーなど多様な販路を開拓していった。「よこやまのごぼうチップス」は同社の代表的なヒット商品で、ごぼうチップスというジャンルを世に知らしめた。製造の現場が海外に移行するにつれ、同社も意欲的に香港やタイなどの展示会に出かけ、魅力的な業者や商品を定例的に海外で探し出していたことが、柔軟な企画を生み出す素地となっているのだろう。

●ドローン分野進出で商社からメーカーへ
 同社が生活を豊かにする新分野として着目したのが自律型飛行ロボットであるドローン。5年前に中国の展示会で見出し、ホビー向け機体やパーツの販売から着手してノウハウを積み重ね、本格的な機体販売に乗り出したのは1年前になる。緻密に設計された機体の製造を実現し、飛行時のブレが全くなく安定した運用ができると評判が高い。また、手軽に楽しめる超小型マルチコプター『ALIEN-X6』の開発で話題を呼んでいる。
 産業用機体となると、測量・映像制作・大気分析・薬剤散布など目的によって構造が異なるので、用途に応じて機体を最適化している。細かな調整が可能なのは、横山社長自身がこの分野に明るいところが大きい。かつてラジコンヘリに興じ、飛行中の機体の挙動を熟知していることが、機体の設計・制御に活かされている。「信頼が命、墜落はあってはならない」と航空機水準の部品調達、徹底したメンテナンス、操縦の講習などアフターサービスは欠かせない。

●業界を支える一角として純国産を目指す
 「想像もつかない活用事例が生まれるでしょう」と可能性が未知数であるドローン。昨今では国内でも注目が集まり開発が盛んになっているが、「普及している機体の多くは中国製」と、この分野で日本は発展途上である。同社はESCと呼ばれるモーターの回転数を制御するドローンの核となるパーツを株式会社アドテックス(倉賀野町)と共同開発する他、大手企業や研究機関と連携した開発プロジェクトが複数進行している。競合は少なくないが、同社が機体の特性を把握できていることが強みとなり、連携を求める声が各方面から挙がっている。純国産機の産声は高崎から聞こえてくるのかもしれない。 (K)

代表取締役 横山勉
高崎市江木町1637
TEL:027-388-9696
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