160kmレース優勝者が経営

(2021年01月31日)

低酸素ランニングジム・ラングリー

 

登山道や林道など舗装されていない道を走る「トレイルランニング」。2020年10月、国内で唯一開催された100マイル(約160㎞)レースで優勝を飾ったランナーが白川裕登さんだ。国内有力選手が参加した「OSJ KOUMI100」での快挙は競技開始からわずか5年。業界に衝撃が走った。

 

躍進の理由の一つは5月に自らが設立した低酸素ジムでのトレーニングだ。

「低酸素環境下での30分間は、平地での2時間に相当します。ケガを予防しつつ高効率なトレーニングができる低酸素ジムで鍛えた持久力も勝因の一つです」と話す。

 

ジム設立の目的は、市民ランナーのレベルアップと、群馬から世界に挑むアスリートをサポートするため。「私自身も競技歴5年で優勝することができました。低酸素ジムで効率良くトレーニングすれば、群馬のアスリートはもっと伸びるはずです」。

 

経営は順調で、現在会員数は30名程。市民ランナーが中心で、ザスパクサツ群馬やプロランナーも籍を置く。年齢も中学生から70歳までと実に多彩だ。

 

「自分は経営者ではなくあくまでランナーです」と強調し、“走る”ことを人生の真ん中に据える白川さん。

その原点は高校生のときまでさかのぼる。白川さんは箱根駅伝に憧れ、高校から陸上を始めた。大東文化大学へ進むも、無理な練習がたたり、右足甲の疲労骨折が慢性化。完治せずに駅伝を引退後、群馬に戻り地元新聞社に就職した。

 

多忙な日々のなか会社の先輩を通じてトレイルランニングと、日本での第一人者である鏑木毅さんの存在を知った。鏑木さんは群馬県庁を40歳で退職し、プロランナーに転向した人物だ。

 

「鏑木さんも箱根駅伝で挫折を経験したという共通点もあり、自分も挑戦してみたい」と気持ちが動いた。出勤前のランニングから始め、フルマラソン、トレランと挑戦。次第に上位入賞できるようになり、“走ることを仕事にしたい”という思いが強くなりジムの設立に至った。

 

トレイルランニングは都内を中心に愛好者が増える一方、群馬での競技者はそう多くはない。そこでトレラン普及のため、11月にビギナー向けの「くらぶちトレイル20k」を企画。定員が早々に埋まる大盛況ぶりで、今年は規模を拡大し、年数回の開催を計画している。山に囲まれた群馬はトレイルランニングに恵まれた土地柄。ラングリーを核に、トレランの輪が広がっていく。

 

大会優勝を機に、物品や金銭で活動をサポートするスポンサー企業も数社つくことになった。現在でもスポンサーを絶賛募集中。大会では白川さんのウェアなどにスポンサーのロゴマークなど掲載される。新聞や雑誌、ネットの記事で拡散される効果も期待できる。我こそはと思う方、白川さんへぜひ連絡を。

 

 

ラングリー

住所:高崎市石原町3954-1三島屋ビル103

TEL:050-3698-8460

営業時間:11:00〜20:00(日・月休)

https://tk-rungry.com

Facebook/Instagram:@rungry2020

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