オリジナル糊と一流仕上げ機で集客アップ

(2015年07月31日)

クリーニングニュータカラ

笠原さん
大容量クローゼットのような静止乾燥機
ファイト社製の仕上げ機

●工場の大改装で、工程管理も徹底
 60年前、江木町でドライクリーニング店として創業し、現在13店舗を展開する「クリーニングニュータカラ」。3代目社長、笠原章央さんは2005年、経営を引き継ぐと同時に工場を大改装した。作業途中での洋服の縮み、傷みをいかに無くし不良を出さないか。そのため「トヨタ生産方式」の管理方法を学んだ。それまでの回転乾燥機を止め、ハンガーに吊るす静止乾燥機を導入し、1着ずつ吊るして乾燥することで洋服の流れが一目瞭然、工場内での作業効率の管理が徹底できた。更に、縮みにくく傷みにくくなり、ファスナーやボタンの破損も激減したという。

●ドイツのファイト社製の仕上げ機
 乾燥やプレスの仕上げ機にも一級品を導入した。ヨーロッパの一流ファッションブランドが最終整形に使っているというドイツのメーカー、ファイト社製の仕上げ機4台を使用。人型にワイシャツやブラウスを着せ、蒸気を内側から噴出させるため、洋服本来の形状が再現できる。余計なプレスはしないので傷みも少なく、ラウンド状に仕上がると好評だ。

●男前ワイシャツと女子力UPクリーニング
 「ニュータカラ」の看板メニュー『男前ワイシャツ』と「女子力UPクリーニング』は、笠原さんが独自開発した糊と柔軟剤を使用し独自の風合いが自慢だ。笠原さんのしみ抜きの師匠が考案した「男前クリーニング」にあやかった名前で、サラリーマンの勝負服ワイシャツに特化させたもの。抜群の着心地を実現させるためにオリジナル糊の改良を常に続けている。開発のきっかけは、糊を一から調合している同業者の工場を訪ねたこと。笠原さんは、「これなら固さ、柔らかさ、風合いを自在に仕上げることができる」と研究を重ね、コラーゲンとヒアルロン酸を独自配合。その結果、襟やカフスは適度にしっかり感をもたせ、その他はサラッと仕上げることに成功。女性の肌に直接触れるブラウスとパンツにも適用したので美容効果も期待できるという。
 「お客様のおしゃれに貢献したい」と企業理念を掲げる同店は、今後、地元高崎の店舗強化に力を入れることと、これまでの技術を最大限に生かして高級品に特化した職人手仕上げの店を確立したいと考えている。「お客様がニュータカラを目指して来てもらえるような独自サービスを展開したい」と笠原さんは意欲を燃やしている。(Y)

会社概要
株式会社 宝
代表取締役社長 笠原章央
高崎市井野町360-8
TEL:027-363-1342

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