挑戦する老舗企業(4)近藤金庫店

(2017年08月8日)

オフィス空間のトータルサプライヤーへ

●「地域に根差した手堅さ」でチャンス
 創業は大正2年(1913)6月。今年で104年を迎える。前身は明治時代に「近藤商店」という名称で高崎第十五連隊の退役軍人にお金を融通するなど貸金業を営んでいた。その後、金庫の製造・販売を手がけ、自社ブランド『高崎寶金庫』は地元の多くの企業に導入された。
 昭和30年代に入り、机や椅子、ロッカーなどのオフィス家具が木製からスチール製へと移行し始めると、同社に大きな転機が訪れた。
 当時、手提げ金庫やタイプライター、ロッカー、自社製鋼製家具などの事務用品の製造販売を行っていた大阪の伊藤喜商店が、㈱イトーキと社名変更し、スチール家具メーカー最大手として全国的な事業展開を始めるにあたり、同社が群馬の総代理店に選ばれた。「金庫の製造販売という共通点と、地域に根差した手堅い商売をしていたのが認められたのかもしれません」と話す近藤護社長。
 これを機に、同社は軸足を金庫からスチール家具の販売に移行。「私は12年間、弊社取締役である息子は7年間㈱イトーキの社員としてお世話になり、商品知識や販売ノウハウを学びました」と言うように、群馬を拠点とするビジネスパートナーとしての信頼関係を築いてきた。

●時代が求めるオフィス環境を追求
 事務用機器や複合機、オフィス家具の販売から、電動ベット、機械浴槽等の介護用品、ブラインド・ロールスクリーン・カーテンなどの内装工事、サイン(看板)工事、OAフロア工事などを受注。清潔感ある明るい空間、作業効率の向上や機能性を重視し、働く人の安全と情報管理上の安全の確保、省エネ効果の高い空間づくりなど、時代が求めるオフィスの姿を追求し、顧客ニーズに応えるトータルサプライ &サポートを展開。高崎・前橋を中心に地域の公共施設や教育施設、金融機関、医療福祉施設、事業所等を顧客先に実績を重ねてきた。
 「仕事は設計段階から関わることが多く、建築分野をはじめ関係業者との密接な人間関係を築くことが大切。本社屋、工場や支店、公共施設の建設計画などの情報をいち早くキャッチできるよう、営業マンは心がけています」。商品を納入し、請け負った工事が完成したら終わりではなく、顧客先に定期的に顔を出しメンテナンスのニーズに応えたり、フォローをし、関係を続ける地道な日々の活動こそが、次なるビジネスチャンスにつながっていく。
 「近藤金庫店という社名は、もはや業態を表すのに適切とはいえませんが、創業の精神や長い歴史を伝えるという意味で継続したい気もしますが、そこは次期社長に一任です」。4代目にバトンを渡す準備が進んでいる。

代表取締役 近藤 護さん
有限会社 近藤金庫店
創業:大正2年(1913)
高崎市八島町20 KSビル 4F
TEL:027-323-4601

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