挑戦する老舗企業(5)洞窟観音・徳明園

(2017年08月8日)

大規模に拡張。初夏の紫陽花・夏の納涼・ご参拝・秋の紅葉

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●日本庭園の美を丹念に
観音山の洞窟観音・徳明園は、高崎を代表する観光名所の一つとして知られている。2万坪の規模を誇る施設内には三十三観音を安置した洞窟観音、紅葉で有名な日本庭園・徳明園、創始者・山田徳蔵ゆかりの山徳記念館があり、高崎では貴重な民営観光施設となっている。
徳明園は、北関東随一と呼ばれる日本庭園で、荒井宏介代表理事は、徳明園の魅力を多くの人に知ってもらおうと、自ら汗を流して施設の拡充整備に力を入れてきた。樹木や園路の手入れを丹念に行い、日本庭園本来の美しさに磨きをかけている。また、秋の紅葉の季節は美しくライトアップし、高崎音楽祭と連携した日本舞踊公演を園内の池内に設営した特設ステージで行うなど新たな客層開拓にも取り組んできた。
荒井さんは、初夏の紫陽花、夏の納涼ご参拝、秋の紅葉を同園の三本柱として打ち出している。夏の猛暑でも洞窟内は17℃に保たれて、自然の冷気を楽しみつつ参拝できる。
マスコミに取り上げられる機会も増え、来客数は増加を続けており観光紹介サイトでは群馬の日本庭園で人気第1位となった。

●園内を大拡張しアジサイ園を
洞窟観音・徳明園は、田町で呉服商を営んでいた豪商・山田徳蔵(1885〜1964)が私財を投じ、観音山丘陵の2万坪を取得して大正8年から50年をかけて開発したもので、当初は迎賓用の施設であったそうだ。2万坪の敷地の内、半分程度は未開発の山林となっており、荒井さんは、日本庭園に隣接した雑木林を伐採し、紅葉とアジサイを楽しめる庭園として造成している。散策路も設けており、3年から5年の計画で順次拡張をはかっていきたいという。
また、山徳記念館も展示を見直し、大正ロマンあふれる建物として再生し、駐車場トイレも建て替えるなど、園全体のレベルアップをはかっていく。
園内には戦時中の防空壕が残り、実際に中に入って見学できる、歴史の体験観光としても価値がある。休憩場所の整備と食の魅力づくりも考えており、来場者の満足度を高めていきたいそうだ。

●有料の庭園として付加価値を高める
荒井さんによれば、園内の整備効果もあり、入場者が順調に伸びているそうだ。市外、県外から集客し、入場者数は10年前の2倍。リピーターも多く、「庭園に対する評価がとても高い」と荒井さんは自負している。庭園内の見どころスポットを丁寧に仕上げ、園全体の調和美をはかっている。
「入場料をいただく日本庭園として、お客様に感動と驚きを感じてもらえるようになってきた。これから付加価値を更に高め、お客様により満足してもらえるように準備しているので、楽しみにしてください」と荒井さんは意欲満々だ。
高崎市街地に近い観光地は少なく、洞窟観音・徳明園の魅力アップは高崎の観光力アップに直接つながることになる。また、高崎市民は行ったつもりになっていて、実は行っていないことも多いようなので、「生まれ変わった」とも言える徳明園に足を運んでみてはいかがだろうか。

開園時間=平日・午前10時〜午後4時最終入園。土日祝日・午前10時〜午後5時最終入園。
入場料=大人800円、子ども400円。
(洞窟観音・徳明園・山徳記念館に入園できる)。
駐車場=無料。

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