プラスチックの トータルプロデュースメーカー 東邦工業株式会社

(2018年04月30日)

 

半世紀にわたるプラスチックを素材にしたものづくり

軽い、成形しやすい、同じものを迅速に量産できるといった理由から、プラスチックは工業製品の小型化・軽量化を促進するものづくりの素材として普及してきた。1960年に創業以来、東邦工業㈱は常にトップクラスの高性能加工設備や生産システムを積極的に導入し、熟練工を育て技術力やノウハウに磨きをかけ、プラスチックを使ったものづくりを進化させてきた。

卓越したプラスチックの総合技術力を蓄え、時代とともに変化する顧客ニーズに合わせ、パソコン、携帯電話、デジタルカメラ、その他OA機器等の主力事業をはじめ、自動車関連製品や医療機器など、様々な産業分野の精密プラスチック製品をつくり続けている。

「プラスチックにかかわる製造業者は、得意とする一部の工程を専業に小規模で事業展開をしているところが多いです。しかし、当社ではお客様から注文をいただいたら、社内で全て問題解決し満足のゆく製品としてジャストインタイムでお届けする仕組みを築いています。当社のような製品設計から組立、配送まで、全ての工程を一貫して行なうプラスチックメーカーは、国内外にも決して多くありません」と北村社長は話す。

 

 

受託生産サービス(EMS)でメーカーのエクセレントパートナーに

同社は、設計段階から製造工程、出荷までをトータルに効率化する一気通貫生産システムで、低コストで高品質な製品を提供し、大手メーカーのものづくりのエクセレントパートナーとして欠かせない存在となっている。

大手メーカーからの委託で行われる「受託生産サービス(EMS)」は、メーカーにとっては、製造専門の企業にアウトソーシングするほうがコストの抑制につながり、納期短縮などのメリットがある。一方、同社のような受託側にとっては、一社だけでなく複数社との取引が可能となり、技術の蓄積や生産ライン・設備の有効活用ができるといったメリットがあることから、世界的なトレンドとして広がっている。

また、製品設計においても、素材から成形、加工といったプラスチックの製造工程に精通している同社のエンジニアへの期待は大きい。大手メーカーの開発プロジェクトに参加し、新製品開発分野等でその能力を発揮し高い評価を獲得している。

 

 

グローバル戦略が始動

1990年代頃から大手メーカーの海外生産シフトが進行するのに伴い、同社も顧客先からの要請を受け、生産拠点のアジア進出を開始した。

2002年にベトナムのハノイに「東邦ベトナム」を設立。ここでは“産業の米”といわれる金型、精密プラスチック金型の量産体制を整備している。最高水準の工作機械を備え、金型生産の高品質、ローコスト、ハイスピード化を実現。設立時より100社を超える顧客先に1000型以上の金型を納入してきた。「ベトナム人は、勤勉で手先の器用な人が多い。人口の半数以上が30歳以下で活力があります。本社工場でもベトナム人の研修生を受け入れています」と話す北村社長。東邦のグローバル戦略を担う開発・生産拠点としての期待が膨らむ。

次に、2005年に精密プラスチック製品の総合技術商社「東邦香港」を設立。中国国内の指定工場で、金型・成型・塗装・印刷・組立工程など全ての工程を行ない、これを管理する。日本国内と同等の品質でEMS業務を迅速に提供し、現地の日本企業をサポートする。

そして、2015年にはフィリピンのサンタロサに「東邦フィリピン」を設立し、金型製作オペレーションを構築している。フィリピン以外で造られた金型のメンテナンス、改造、修理にも迅速に対応する。

こうしたアジアでの金型販売網を構築し、日本を含めた東邦グループ売上120億円プロジェクトを展開している。

今後はインド、ミャンマーへの進出も検討。

国際分業の進展やグルーバルな需要の取り込みなど、海外生産拡大のメリットを更に追求していく。

 

 

 新素材の活用を視野に入れた取組みと未来図

19世紀は「鉄の時代」、20世紀は「プラスチックの時代」、そして21世紀は「植物の時代」と言われ、素材の革命と大注目されているのが「セルロースナノファイバー」。植物の細胞壁に含まれる成分で、乾燥させて板状にすると、鉄の半分の重さで5倍の強度を発揮。森林資源の豊富な日本にとって原料調達が容易というメリットもあり、同社では、プラスチックと融合させた高強度な素材の開発に群馬大学との産学共同で取組む。その他にも次代を見すえた素材開発や、オリジナル商品開発にも果敢に挑んでいく。

北村社長の手元には、同社の未来図をより具体的に記した「長期事業構想書」がある。そこには、安中本社工場内の完全無人化や、緑化による快適空間の創造、スポーツ施設の充実、エンジニアリング部門の独立、海外拠点網の拡大などが描かれている。あとは着実に歩みを進めていけばたどり着ける。そんな気概と自信にあふれている。

 

東邦工業株式会社

代表取締役社長 北村  正行さん
安中市嶺1610
TEL:027-385-1111

『商工たかさき』平成29年10月号

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