155.橋の風景から41

―星川橋―

吉永哲郎

 吉井町坂口の坂口温泉前の県道200号線を西へ行きますと、ロマンチックな名をもつ星川に架かる星川橋に辿りつきます。この橋が高崎市と富岡市の境となっています。星川の河口近い橋ですので、橋上から鏑川の瀬音が聞こえてきます。橋を渡り信号機を左折すると小野小町を祀る祠があり、その前を通り鏑川へ出ます。昔、対岸へは吊橋を渡っていったようです。現在はその吊橋址の下流に堂々とした塩畑堂橋が架かっています。星川橋付近の里山風景は季節ごとに楽しめ、坂口温泉を訪れる人や、小町の祠を参拝する人の姿で、以前は賑わっていたといわれますが、今は人影は少なくなり、かわって車の往来が日毎に多くなってきたようです。鏑川に流れる星川の河口は、川床が滑らかな岩肌の岩盤が続いているので、淵などに沢山の川魚が生息し、夏季には鮎釣りの漁場として有名でした。私が生まれて初めて、父に教えられて川釣りをしたのが、この河口でした。70年以上も経った今、鏑川や星川が例えようもない清流であったことを思い出されます。星川橋から眼下を見ますと、思いもよらない澄んだ星川に気付かされます。上流には大きな一枚の岩盤の上を川が蛇行して流れているところがありますが、古代人が潔斎する聖地として崇めていた所と考えられます。河口の風景と重なり、星川の澄んだ清い流れに、古代へのロマンを感じます。

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