子ども図書館の基本方針で中間報告

(2014年3月25日)

都市集客施設・西エリアに自由に遊べる図書館

 高崎市は、高崎駅東口に計画している都市集客施設の中に整備する「子ども図書館」について中間報告をまとめた。
 都市集客施設は、東西2つのエリアに分けて計画が進められており、東エリアの新音楽ホールを核にした高崎文化芸術センターが先行して進められている。
 子ども図書館が予定される西エリアは、再開発事業によるビジネスゾーンとして、これから計画が進められていく。
 子ども図書館は、子ども達が自由に遊べる要素も取り入れた図書館で、これまで4回の有識者会議を開いて内容を検討してきた。
 高崎市の中間報告によれば、子ども図書館は、「子どもと本の出会いを創出する自由読書空間」をコンセプトに、読書だけでなく、遊びや交流を盛り込んだ施設として予定されている。一般に図書館は、騒いだりせず静かに利用すること通例となっているが、乳幼児が泣いたり、ぐずったりしても、利用者がお互いさまの気持ちで理解しあい、気兼ねなく過ごせることが重視されている。親子で遊んだり、寝転がって本を読むことができる場所なども盛り込まれている。
 ベビーカーや車椅子でも利用しやすい施設設計にするなど、大まかな方向が示されているが、施設規模などは西エリアの施設設計の中で、これから決めていく。開館の時期についても、西エリアの進捗に従うものとなり、今回の中間報告には明記されていない。
 高崎市では、絵本以外にも、子どもの心身の発達を促すものを集め、親子が豊かな時間を過ごせるとともに、利用者同士が交流しながら子育ての不安を取り除き、親も子も元気に成長できる図書館をめざしたい考え。