道の駅「くらぶち小栗の里」がオープン

(2014年4月27日)

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倉渕らしさを打ち出し集客に期待

 高崎市で初めての道の駅「くらぶち小栗の里」が26日にオープンした。午後1時からオープンする予定だったが、大勢の来店客が列を作ったため開場を20分早め、午後0時40分に一般の入館を開始した。入口の扉が開けられると、待ちかねたように来店客が入館し、売店で野菜などを買い求めたり、食堂で名物料理を味わったりするなど、倉渕の魅力を楽しんでいた。
 1階が一般客用の店舗で、産直野菜などを販売する売店、地域の食材を生かした料理を提供する食堂、倉渕の歴史文化を紹介する展示室が設置されている。2階は地域のコミュニティ機能を担う施設で、多目的ホール、調理室などとなっている。
 「くらぶち小栗の里」のネーミングは、倉渕ゆかりの幕末の偉人・小栗上野介公にちなんだもの。建物は、倉渕産の木材が使用され、蔵造りの外観と木の質感を生かし、自然と小栗公ゆかりの歴史、文化を感じさせるデザインとなっている。
 売店では、倉渕産野菜や牧野酒造の酒をはじめ梅製品など高崎市の特産物を販売。食堂は、おっきりこみなど懐かしい味わいも提供している。
 オープニング式典で、富岡市長は「倉渕の地域の力と材料に徹底したプロジェクト。利用者を増やすために努力が必要であり、高崎市も力を入れたい」とあいさつし、地域の努力に謝意を述べた。
 道の駅の登録証が、国交省高崎河川国道事務所の信太(のぶた)所長から富岡市長に伝達され、信太所長は「道の駅は地域の方が主役。情報発信や地域活性化にとどまらず、観光、防犯、福祉などの面でも機能を果たしている。全国の模範となる道の駅となるよう、我々もがんばっていきたい」とオープンを祝った。
 道の駅の駅長を務める塚越正平さんは「今日は予想の5倍のお客様に来ていただいた。風景も良い場所なので、倉渕の魅力をゆっくりと楽しんでほしいと考えている。おいしいはんでい米とおきりこみを大勢の人に食べてほしい」と話している。食堂のおきりこみは、何度も試作を繰り返した労作で、「懐かしい母の味」を味わえるおすすめ料理ということだ。