「高崎市山田かまち美術館」4月26日(土)開館
/(片岡町)

(2014年4月28日)

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 1960年7月、高崎市に生まれた山田かまち。かまちの作品群を散逸させることなく、一般に展示・公開するため、高崎市は「高崎市山田かまち美術館」としてこの度開館した。
 展示スペースは、「かまちのあゆみ」「かまちと音楽」「かまちのデッサン」「かまちの心の物語」と4つのテーマが設けられ、今まで画廊スペースだった部分にもかまちの作品が飾られている。未公開だったかまち自筆のノートも展示、壁紙や絨毯も一部一新されるなど、明るい雰囲気の中で60人余りの招待客が集まり、オープニングセレモニーが開催された。

オープニングセレモニーで

 富岡賢治高崎市長は「高崎市の生んだ天才少年の作品を末永く展示していきたい」と挨拶。塚越潤館長は「かまちは友達に頼まれて恐竜の絵を描く時、恐竜の格好をしてから描いたそう。明るくひょうきんなかまち像を伝えていきたい」、小野里桂高崎市議会議長は「小学3年の冬休みの宿題に提出した36枚の動物画に、東京芸術大学を卒業したばかりの担任竹内俊雄先生が驚嘆、高崎の実業家であり文化人の井上房一郎氏に紹介した。うまく育てば宗達や光琳のようになる、大事に育てなさいと言った井上氏があって今日のかまち美術館につながった」と紹介した。いつもかまちの質問攻めにあっていたという母千鶴子さんは小学校4年のかまちに、「この世で一番難しいことは何だと思う?と聞かれ、億万長者になること、等俗っぽい答えをしたら、そんなことは簡単だよ、と笑いながら、一番難しいことは何も考えないでいることさ、人間は1分も1秒も考えないではいられないんだと笑っていた」というかまちの素顔を知られるエピソードを披露した。
 山田千鶴子著「かまちの海」の編集を手がけた元文芸春秋社の上村美鈴さんは「今日の日が本当にうれしい。大震災などで心を痛めている現代の人にかまちが元気を与えてくれると思う」と話していた。

店名・名称 高崎市山田かまち美術館
住所 高崎市片岡町3‐23‐5
電話 027-321-0077
営業時間 午前10時~午後6時(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
祝日の翌日、展示替期間、年末年始
HP -
備考 観覧料:一般200(160円)・大、高生160(100円)☆( )内は20名以上の団体割引料
☆身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方、および付き添いの方1名、65歳以上の方、中学生以下は無料。