県内「空き家率」上げ止まり感

(2019年07月10日)

群馬県発表資料より
総務省資料より

平成30年住宅・土地統計調査

群馬県は平成30年住宅・土地統計調査の群馬県分の結果について、住宅数概数集計を7月8日に公表した。この調査は5年ごとに行われ10月1日現在の実態を調査した。

 

総住宅数は94万8千戸

群馬県の発表によれば、群馬県の総住宅数は94万8200戸で、平成25年(前回調査)と比べ4万5300戸(5・0%)増加した。

総住宅数は、長期にわたって増加し、昭和63年から平成30年までの30年間で32万8900戸(53・1%)増加している。近年の増加率は縮小傾向にある。

 

空き家率は上げ止まるが全国より高い水準

群馬県内の空き家数は15万7000戸で、平成25年と比べ、6900戸(4・6%)増加した。

空き家率(総住宅数に占める空き家の割合)は前回と同じ16・6%で上げ止まりとなったと県では見ている。

 

全国の平成30年の空き家率は13.6%で、空き家率の高い順で群馬県は12番目となった。

空き家率を都道府県別にみると、最も高いのは山梨県の21・3%、和歌山県が20・3%、長野県19・5%,徳島県が19・4%、高知県、鹿児島県が18・9%などで、甲信、四国地方で高くなっている。

空き家率が低いのは,埼玉県及び沖縄県の10・2%、東京都が10・6%、神奈川県10・7%、愛知県が11・2%など。

 

転勤や入院「その他の住宅」の空き家が増加

群馬県内の空き家15万7000戸の内、種類別の内訳をみると、「賃貸用の住宅」が最も多く7万6200戸(前回比1500戸増加)、「売却用の住宅」が3900戸(同1800戸増加)、別荘などの「二次的住宅」が14800戸(同2100戸減少)、「その他の住宅」が6万2200戸(同5800戸増加)となった。

その他の住宅の空き家は、転勤や入院などの長期不在、建て替えで取り壊す予定の住宅など。

 

建て方別の内訳をみると、「一戸建」が7万4300戸(47・3%)で、前回比200戸減少、「長屋建」が8200戸(5・2%)で、1700戸増加、「共同住宅」が7万4000戸(47・1%)で、5600戸増加した。

 

住んでいる住宅は1戸建てが7割。マンション等に増加も

居住世帯のある住宅数は78万7200 戸で、建て方別の内訳をみると 、一戸建が58万0700戸(73・8%)、長屋建が1万6600戸(2・1%)、共同住宅が18万8900戸(24・0%)となった。

 

住宅に占める共同住宅の割合を都道府県別にみると、群馬県は24・0%で、全国で37番目(最も高いのは東京都の71・0%、沖縄県の59・0%、大阪府の55・2%)で低い水準にあるが、戸数は昭和63年から平成30年までの30年間で3倍以上に増加した。

 

 

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