歴史民俗資料館が登録有形文化財に

(2020年04月9日)



昭和33年築の旧群南村役場

3月19日に行われた国の文化審議会で、昭和33年に建築された高崎市歴史民俗資料館(旧群南村役場)などが登録有形文化財として登録されることが答申された。新たに133件の登録が答申された。高崎市が同日に発表した。

高崎市の発表によれば、これにより高崎市内の登録有形文化財は14カ所(22件)となった。

 

群南村は昭和31年(1956)に京ヶ島村と滝川村が合併して誕生した。当初の群南村役場は京ヶ島村役場を使用していたが、昭和33年に今回登録となる庁舎を建築し、昭和40年に高崎市と合併するまで使用された。

合併後は高崎市群南支所及び公民館として使用され、昭和53年(1978)から高崎市歴史民俗資料館となり、現在に至っている。

 

旧群南村役場は、木造2階建て、寄棟造(よせむねづく)り。桟瓦葺(さんがわらぶ)き。

建築面積は451・65㎡(1階床面積451・65㎡、2階床面積324・38㎡、延べ床面積776・03㎡)。東西に長く、南面の東寄りに玄関。外壁はモルタル塗りリシン仕上げ。玄関ポーチの壁はレンガ積。屋根は寄棟、浅瓦葺きで建築当初の仕様を保っている。

 

庁舎工事は、工事契約請負書によると、昭和33年4月5日に着工し、6月23日に竣工した。施工は高崎市内の信澤工業で設計は同社の深沢春雄。昭和43年に1階北東部の張り出しの一部を増築、昭和53年に一部を除いて窓枠をアルミサッシに替えている。

 

庁舎時代は、1階が事務室や村長室、2階が議場など村議会関係に使われた。現在は、資料館として1階が事務室、展示室、体験室、2階が展示室と使われている。

 

鉄筋コンクリートの建築物が建て始められた時期の木造建築で、現存する木造庁舎は少なく、改修も少なく貴重な建築物となっている。

 

 

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