綿貫観音山古墳出土品が国宝に

(2020年06月30日)



写真提供/群馬県立歴史博物館

7月18日から歴博で記念展

長く国指定重要文化財だった群馬県立歴史博物館収蔵の「綿貫観音山古墳」の出土品が、3月19日に「国宝」指定されることが発表された。

 

出土品を収蔵する群馬県立歴史博物館では、国宝指定を記念して、第101回企画展「綿貫観音山古墳のすべて」を7月18日(土)より開催予定。

 

「綿貫観音山古墳」は、綿貫町と台新田町に位置する全長97メートルの前方後円墳で、県内における古墳時代後期の代表格。県内最大規模の横穴式石室で知られている。

 

1968年に発掘調査が行われ、未盗掘だった石室からは、人骨一体と金銀で飾られた武具や馬具など副葬品3,346点が無傷で発見され調査員たちを驚かせた。

 

中でも霊獣などが配置された「獣帯鏡」は百済武寧王陵で出土したものと同じタイプであり、「銅製水瓶」は中国北朝の北斉の様式に類似しているなど、中国や朝鮮との交流を物語っている。古墳の被葬者は中国や朝鮮半島と直接的な関係を持つ有力者の可能性があるという。

 

 

また、綿貫観音山古墳の横穴式石室内も事前に申請すれば見学することができる。

※申請は群馬県地域創生部文化財保護課へ

電話:027―226―4681(直通)

高崎商工会議所『商工たかさき』2020年6月号

 

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