「高齢者ごみ出しSOS」専用車両がお披露目

(2020年11月12日)

市長から事業者3社に鍵を伝達

福祉と環境のマッチング

高崎市が9月から実施している「高齢者ごみ出しSOS事業」の収集車両がこのほど納車となり、11月12日に高崎シティギャラリーハローフォーラムで出発式が行われた。専用車両は、この事業用の車両であることがひとめでわかるデザインで、6台納車された。

 

「高齢者ごみ出しSOS事業」は、町内のごみステーションまでごみを排出することが困難な高齢世帯や子育て世帯を対象に、週1回、自宅に訪問してごみ収集を行う。利用は無料。

福祉と環境の両面を備えた事業で、高崎市によれば、利用者は700世帯を超え、子育て世帯まで対象に含めているのは全国でも少ないという。

 

収集は市内を3エリアに分けて、市の委託事業者3社(群成舎・環境整備高崎センター・宮野環境設備)がそれぞれ担当。

訪問収集の際に、あいさつや声かけによって安否確認を行う。利用者が家の中からごみを出すのが困難な場合は、スタッフが許可を得て家の中に入ってごみ収集を行う。

 

また収集日に家の前にごみが出されていない場合は、高崎市から利用者の緊急連絡先に知らせ、安否を確認してもらう。多くの場合は出し忘れだが、家の中で倒れているのが見つかり救急搬送されたケース、亡くなっていたケースもこの2カ月間の間にあったという。

 

出発式で富岡賢治市長は「お年寄りや子育て中の家庭は、ごみを出すのが大変であり、利用者からはとても助かったという声が届いている」とあいさつ。事業者を代表して収集スタッフの杉田さんは「安心な生活環境のためにがんばります」と決意を述べた。

 

 

 

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