第35回高崎映画祭 最優秀助演俳優賞

(2022年01月17日)

あのこは貴族 ©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

三浦透子さん『ドライブ・マイ・カー』

 

 

◇受賞理由

消したくても消えない過去を抱え、たどり着いた土地で静かに時を刻んでいく。一見すると逞ましいようだが、そうでしか生きるすべが見つけられなかった、そんな人物像を慎ましく印象深く演じあげている。冷静な分析力と豊かな感性があってこその表現力だ。隙を見せない完璧なドライバーが、主人公の心情を繊細に感じ取る姿に、その人物の奥深さが見て取れる。細やかな心情表現が高く評価された。

 

水原希子さん『あのこは貴族』

 

◇受賞理由

人一倍の努力を重ねて上京し名門大学に進学した地方出身者の美紀を演じる。東京は夢を叶える入り口だけれど、それは狭き門で簡単に跳ね返されてもしまう。それでもとしがみつくのは生き場所がないからではなく、自分の生き方を自分で肯定する潔さからだ。覚悟を持って生きる人の美しさと気高さが、内面から滲む。天性の研ぎ澄まされた感性と豊かな演技力に裏打ちされたその人物像に誰もが魅了された。

 

岡田将生さん『ドライブ・マイ・カー』

 

 

◇受賞理由

主人公の人生に介入していく立ち位置の青年を演じている。自分自身をも掴みきれていない彼は、穏やかに見せる表情の下に激情を潜めている。未熟さ故なのか、持って生まれた危うさなのか、つかみ所のない人物像を重層的に表現した。物語の色を深める重要な役どころを魅惑的に演じあげ、その演技力の高さに賞賛の声が集まった。

 

 

中島歩さん『いとみち』『偶然と想像』

 

 

◇受賞理由

『いとみち』では主人公・いとの新しい世界の入り口となるアルバイト店の店長を演じる。穏やかで物腰の柔らかい人物だが、さまざまな人生経験を経てきた人生の厚みを垣間見せる。

『偶然と想像』ではかつての恋人と久しぶりに再会し、彼女とそして自分自身と対峙する青年実業家を演じる。クールに振舞いながら、折り合いのつかない自分の感情を抱える人間の複雑さを、抑揚の効いた演技で表現する。どちらも、役者としての振り幅を感じさせる好演であった。

【写真提供】高崎映画祭

 

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