第35回高崎映画祭 最優秀新進俳優賞・最優秀新人俳優賞

(2022年01月17日)

茜色に焼かれる ©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ

最優秀新進俳優賞

片山友希さん『茜色に焼かれる』

 

◇受賞理由

いろいろな事を諦めざるを得なかったケイは、その中でも一抹の光を求めて生きようともがいている。自分の価値や存在は信じられないけれど、同僚の良子を慕い、その想いに寄り添おうとする。その純真さと優しさが胸を打つ。生きにくい世の中に浮遊するケイのはかなくも美しい存在感に誰もが魅了された。

 

駒井蓮さん『いとみち』

 

◇受賞理由

自分を他者と比べては自信をなくし、コンプレックスばかりに気が行ってしまう高校生・いとを等身大の瑞々しさで好演している。他者を通して自分自身のアイデンティティに気づいていく少女は、まさしく華やぐ存在であった。思春期特有のきらめきを体現し、多くの共感と支持を得た。

 

梅田誠弘さん『由宇子の天秤』

受賞理由

妻を早くに亡くし、娘と二人で身を寄せ合うように生きてきた父親を演じる。経済的に豊かな生活には程遠く生活は困窮し、思春期に突入した娘とはどう向き合っていいかもわからない。生きにくい世の中で取り残されたように見える人物だが、嘘と真が交錯するこの物語において、彼の実直さは一つの救いでもある。立ち位置を見据えた役作りと細やかで揺るぎない演技力が高く評価された。

 

 

最優秀新人俳優賞

河合優実さん『由宇子の天秤』

 

受賞理由

あどけない少女が抱えた秘密はあまりにも大きい。それは個人の行い一つからではなく、社会が生み出した歪であることを、その華奢な肉体が物語っているかのようだった。言葉でうまく表現できない未熟さを仕草と表情で演じ分ける感性の鋭さが光っていた。

 

和田庵さん『茜色に焼かれる』

 

 

◇受賞理由

父を事故で亡くし、母と二人三脚で生きる息子・純平を人間味豊かに演じあげる。生活苦を馬鹿にされ虐められながらも、母親の愛を信じ、その生き様を目に焼き付け、たくましく成長する少年の姿は希望そのものだ。安定した演技力と清々しい存在感が精彩を放っていた。

 

【写真提供】高崎映画祭

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