棚地業の継承を/30年ぶり実施

(2026年09月23日)


高崎木遣保存会粋和会

高崎木遣保存会粋和会(福田道雄会長)は、9月13日に伝統な地固め作業「棚地業」を約30年ぶりに浜川運動公園隣地で実施した。

高崎木遣保存会粋和会は高声会を母体に1997(平成9)年に発足し、毎週、市内公民館で木遣の練習を続けている。棚地業は粋和会創立30周年記念事業として行われ、一年をかけて準備してきたそうだ。

 

地業は建物などの重量のかかる場所を突き固める工程で、高崎木遣保存会がこの日に行った「棚地業」は、3間(約5・4m)四方の丸太足場を組み、20人ほどの会員が足場に上がって中央の長さ6m、重さ150kgほどの芯棒(ケヤキの丸太)を縄で引き、地上の親方と呼吸を合わせて束石の上に落とす地固めの作業。

芯棒を引き上げたり、力をゆるめて落としたりするために気持ちを合わせてタイミングを計るが木遣で、危険を伴う作業のため、この日のために意気を合わせる練習を重ねてきたそうだ。芯棒が落ちる振動が地面から伝わり、迫力ある作業が実演された。

 

近代的な工法の普及により棚地業が行われることは少なくなり、昭和期には研修行事として行われた他、昭和54年11月に旧高崎市役所前で、平成になってからは少林山達磨寺の総門建立(1997・平成9年)に行われたという。

福田会長は「先人たちが築いてきたものを後世に伝えていきたいと準備し、皆さんのおかげで棚地業を行うことができました。棚地業を実際に経験して覚えてもらい、後世に伝えていきたい」、高崎若鳶会の吉川和宏会長は「初めて棚地業を経験しました。関東でも地業を行っているところはなく、後世に受け継いでいきたい」と話している。

棚地業に続いてはしご乗りが披露され、閉会となった。

 

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