ビューホテルをドンレミーが継承

(2017年07月7日)

富岡市長、遠藤社長、木本社長、原会頭

市が仲介、合意書締結

 今年12月末に業務終了することが発表されていた柳川町の高崎ビューホテルの事業・資産が、日本ビューホテル株式会社(東京都台東区・遠藤由明社長)から、ドンレミーグループの株式会社ココパルク(高崎市東町・木本高一朗社長)に譲渡されることになり、富岡賢治市長を立会人として、両社は7日に高崎市役所で合意書を締結した。高崎産業界として高崎ビューホテルの存続を求めてきた高崎商工会議所の原浩一郎会頭も同席した。
 合意により、ドンレミーが平成30年1月1日から高崎ビューホテルの宿泊と宴会など全てを引き継ぎ、ホテルは切れ目なく営業されることになる。
 両社は今後、正式な譲渡契約に向け、具体的な協議に入っていく。譲渡額も協議の上で決定する。雇用については現在の従業者の意向を聞き、建物の耐震改修・設備リニュアル等の費用について精査する。耐震補強費用については公的な補助制度が受けられる。また、ドンレミーを主体に、高崎の産業界が出資してホテルを運営する新会社を設立する方向もありうるという。継承後のホテルの名称についても今後となる。
 高崎市は、高崎ビューホテルの業務終了が本市経済などに及ぼす影響をかんがみ、ホテル事業を継承できる事業者や高崎商工会議所と協議を重ねてきた。
 ココパルクの木本社長は「高崎ビューホテルは多くの市民や企業に親しまれてきたホテルであり、この精神を引き継ぎ、地域経済に影響が出ないよう、高崎市と協議を進めながら継承したい」と談話を寄せている。富岡市長は「ホテルが継承されることになり安心しました。高崎の発展に水を差される話でしたが、心ある地元の経済人の皆さんのおかげです。大変感謝しています」、原会頭は「高崎商工会議所といたしましても、地域経済の発展のため、しっかり支援してまいりたいと考えています」とコメントし、一安心の様子だ。
 年内での業務終了の発表以降、来年1月以降の宴会等を高崎ビューホテルから他の会場に変更した団体も多く、顧客の呼び戻しも重要になりそうだ。

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