中曽根さん・赤羽さんに高崎市文化賞

(2017年11月9日)

左から赤羽さん、富岡市長、中曽根さん

 平成29年度高崎市文化賞の授賞式が8日に高崎市役所内で行われ、受賞者の中曽根史一(なかそね・ふみかず)さん=文芸振興、赤羽洋子(あかばね・ようこ)さん=音楽振興に富岡賢治市長から賞状・副賞が手渡された。
 中曽根さんは昭和12年生まれ、80歳中豊岡町町在住。群馬大学を卒業後、公立高校の教員。文芸評論等の執筆活動も精力的に行う。平成9年から村上鬼城顕彰小中学生俳句大会実行委員長、平成14年から吉野秀雄顕彰短歌大会に携わり同会副会長、平成28年に群馬ペンクラブ会長をつとめる。父君の故中曽根白史さんは平成5年度の高崎市文化賞受賞者で、体調を崩した父君の代役で中曽根さんが賞状を受け取ったそうだ。
 赤羽さんは昭和18年生まれ74歳、聖石町在住。武蔵野音大卒。高崎第九合唱団団長・指揮者、高崎市民音楽連盟理事長、元群馬県合唱連盟西毛幹事長。昭和57年から高崎第九合唱団の指導をつとめ、平成25年に団長に就任。今年で44回目を迎える12月の「第九演奏会」は高崎の風物詩となっている。第九合唱団は平成元年から3年おきにヨーロッパ公演を行い、国際交流にも貢献。高崎市民音楽連盟理事長として本市の音楽振興を牽引、現在、7つの合唱団で指導を行うなど後進の育成に力を注いでいる。第九合唱団は来秋のポーランド公演を予定している。
 中曽根さんは「高崎市文化賞は父とのゆかりも深くうれしく思いました。文学はマイナーなので、受賞を機に文化振興のために精進していきたいと思います。後継者の育成に力を入れ、高崎の伝統ある文化活動のバトンを次の世代に渡していきたい」と話した。
 また赤羽さんは「音楽関係者では斉藤民先生、風岡裕子先生が高崎文化賞を受賞しており、私のようなものでいいのかと恐縮しました。ここに泉ありに象徴される高崎の音楽文化は大きな流れに成長しました。私もその泉のひとしずくでありたいと思っています。もうすぐ高崎の新しいホールで活動できるようにもなり、受賞を機に気持ちを新たにし努力していきたい」と話した。

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