高崎映画祭が開幕

(2018年03月25日)


授賞式が盛大に

第32回高崎映画祭が開幕し、授賞式が3月25日(日)に群馬音楽センターで開催され、最優秀主演男優賞の仲代達矢さん、最優秀作品賞の阪本順治監督とオダギリジョーさんら14人の受賞者が登壇した。

仲代さんは「日本映画のため、映画のために力を尽くされた高崎映画祭にとても感謝しています。日本映画のために尽くされた高崎の皆さんにこの賞をいただけたことをありがたく思っています。もうそろそろ俳優人生も終わりかと思いますが、この賞をいただいたのでもう少しがんばりたいと思います」と受賞の喜びを語った。

阪本監督は「キューバで撮影が進まないときにホテルの部屋で、映画とは何かと、答えの出ないことに思いを馳せ考えていました。ぼくらの思いをくみ取って高崎の皆さんに賞をいただけたと思います。」オダギリジョーさんは「新幹線に乗り遅れてしまいギリギリの到着でしたが、高崎映画祭に行かなければと強く思い新幹線に飛び乗ってやって参りました。高崎映画祭には必ず来たいと本当に思っていました。俳優として初めての賞が高崎映画祭でした。勝負に出たいと自分で思っていた作品を選んでもらっていることが多いので、本当にうれしい。エルネストも40年間生きてきた自分の人生を力いっぱい注ぐことができた、人生に一本あるかどうかの作品だと思います。役者みょうりに尽きるという言葉があう作品で、今回の受賞が大変うれしいです」と話し、大きな拍手を浴びた。

高崎映画祭委員会の須藤賢一委員長は「受賞者が忙しいスケジュールの中で高崎にやってきてくれるのは市民の誇り。たくさんのボランティアの協力に感謝したい」、高崎市の富岡賢治市長は「高崎は映画のまちとして有名で、高崎の皆さんに映画撮影に協力してもらえ、1年間に70作品が撮影されている」とあいさつした。

賞のプレゼンターは、ソフトボール日本代表の宇津木麗華ヘッドコーチ、群馬交響楽団の大友直人音楽監督、ミュージシャンの松井常松さんがつとめた。

「ポエトリーエンジェル」の飯塚俊光監督が岡山天音さんのお祝いに、「海辺の生と死」の越川道夫監督が満島ひかりさんのお祝いに駆けつけ、高崎映画祭らしいサプライズもあった。

登壇したゲストは以下の通り。敬称略。

ホリゾント賞『人生フルーツ』伏原健之監督・阿武野勝彦プロデューサー。

新進監督グランプリ『真白の恋』坂本欣弘監督。

最優秀新人女優賞・『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』石橋静河さん。

最優秀新進男優賞・『ポエトリーエンジェル』岡山天音。

最優秀新進女優賞・『真白の恋』佐藤みゆき。

最優秀助演男優賞・『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』池松壮亮。

最優秀助演女優賞・『真白の恋』岩井堂聖子。

最優秀主演男優賞・『海辺のリア』仲代達矢。

最優秀主演女優賞・『海辺の生と死』満島ひかり

最優秀監督賞・『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』石井裕也監督

最優秀監督賞・『海辺のリア』小林政広監督。

最優秀作品賞・『エルネスト』阪本順治監督・オダギリジョー。

 

 

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