英国の壁紙展を開催

(2018年05月29日)

ウィリアム・モリス《ピンパーネル(るりはこべ)》1876年、サンダーソン社蔵 (c) Morris & Co.
ウィリアム・モリス《バチェラーズ・バトン(やぐるまぎく)》1892年、サンダーソン社蔵 (c) Morris & Co.

群馬の森・県立近代美術館

この夏、群馬県立近代美術館は、『サンダーソンアーカイブ ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 ~美しい生活を求めて~』展を開催する。

19世紀のイギリスを代表するデザイナー、詩人、思想家、工芸家であるウィリアム・モリスがデザインした壁紙を中心に、英国有数の壁紙会社サンダーソン社が所蔵する貴重な壁紙や版木など約130点を紹介する日本初の展覧会。19世紀に隆盛期を迎えた英国壁紙デザインの変遷をたどる。中には、日本から輸入した金唐紙もあり、当時のヨーロッパにおけるジャポニズムの影響の大きさをみることができる。

ウィリアム・モリス(1834-96)は、産業革命により大量生産品があふれた当時のイギリスにおいて、丁寧な手仕事から生まれる美を愛し、自然との共生をめざした。

モリスは結婚を機に新居となるレッド・ハウスを建設した際に、自身がめざす快適な生活空間には家具や壁紙が欠かせないものと気づき、木版による美しい壁紙を生み出した。平面的でありながら生き生きとした鳥や草花の表現により、自然と装飾の新しい関係を生み出し、100年以上たった今でも人々を魅了する空間を演出している。

会場内には、モリスデザインの壁紙を用い、居間を想定したコーナー「クラシックモリス」、現代のライフスタイルに合わせたモノトーンの「ピュアモリス」コーナーを造作、モリスがめざした「美しい生活」を紹介する。

 

 

『サンダーソンアーカイブ ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 ~美しい生活を求めて~』

会期:2018年7月7日(土)~8月26日(日)

開館時間:午前9時30分―午後5時(入館は4時30分まで)

休館日:月曜(7月16日、8月13日は開館)、7月17日(火)

観覧料:一般820円、大高生410円

※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料

 

「こども+おとな+夏の美術館」ミニワークショップ(予定)

「モリスの布で作るうるみボタン」

7月26日、8月2日、9日、16日、23日(全て木曜日)

各日 10:00~16:00 申込不要・参加無料(各日先着200名)

 

群馬県立近代美術館

高崎市綿貫町992-1  TEL:027-346-5560(代表)

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