8月9日を「高崎だるまの日」に
(2018年08月16日)
創始の友五郎命日
これまでの研究で、江戸時代の文化文政年間(1804~30)に上豊岡村の山縣友五郎(1793~1862)が高崎でのだるまづくりを始めた創始者と考えられるようになり、同時代に田町の六斎市でだるまが売られている様子が高崎談図抄に版画で掲載されている。その後、葦名鉄十郎盛幸、松本由松親子らの木型彫師らの活躍もあり、全国に誇る高崎のだるまづくりが隆盛した。
群馬県達磨製造協同組合(吉田昌弘理事長)は、だるまづくりを発展させてきた先達への敬意を込め、山縣友五郎の命日の8月9日を「高崎だるまの日」に制定し、記念事業を行った。友五郎の菩提寺・常安寺で8月9日に慰霊祭、高崎シティギャラリーで8月9日から15日まで「第4回高崎だるま展」を開催した。だるまの里・豊岡地域を巡る「だるまの里縁起巡り散歩」を8月31日まで実施している。スタンプを集めると特製「たか丸くんだるま」をプレゼント。時間は午前9時から午後5時。
群馬県達磨製造協同組合は、1915年(大正4)に前身の碓氷達磨製造協同組合が発足した。同組合の吉田理事長は慰霊祭で「だるまづくりを今日までつないでくれた先人に感謝し、だるまづくりを後世につないでいきたい」と述べた。山縣友五郎の子孫の山縣英明(ひではる)さん=86歳は「更に大きなだるまづくりの里にしてほしい」と発展を期待した。
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