中学生は7~8kg

(2018年09月11日)

小中学生のカバンの重さ

多くの小中学生がランドセルやカバンが重たいと感じていることが全国的に話題となっている。昨年6月の高崎市議会でも指摘されていた。高崎市内の小中学生の実態について、9月6日の高崎市議会一般質問で丸山覚議員がただした。

 

高崎市教育委員会の答弁によれば、高崎市教育委員会は、昨年の校園長会議で子どもたちの荷物の分散化や、使用頻度の少ない学習用具は学校保管するなど柔軟に対応と配慮を各校に求めた。

今年度、市教委が市内全小中学校を対象に教科書、学習用具を学校で保管する、いわゆる「置き勉」について調査したところ、使用頻度の少ない学習用具については全校で実施しているという。学校保管されている学習用具は、図工・美術用具、体育用具、資料集などで、主要教科以外で家庭学習を必要としない教科書も学校で保管していることが多いという。

 

荷物の重さは中学生の場合で主要教科の教科書・問題集・ノート・筆記用具をカバンに入れると約7~8kg。これに資料集を加えると約1・5kg増となるが、資料集については学校保管となっているそうだ。

 

丸山議員が、実際に小学校1年生と中学校1年生の家庭で、実際の時間割に基づいて教材の多くなる日のカバンの重さを量ったところ、小学校1年生は3kgほどだったが、中学校1年生は8・3kgで「肩に食い込む重さ。置き勉でも状況が改善されたのか疑問が残る。体への影響や交通事故を保護者は心配している」と指摘した。

 

市教委は「重い荷物を持って登校することは体への負担もかかり安全面も心配」と述べ、長期休業前は計画的に学習用具を持ち帰らせているとした。また週の初め、週末に荷物が集中しないよう工夫しているという。時間割では、学習用具を学校に持ってくる日が重複しないようにするとともに、一定期間連続して使用する学習用具は学校保管しているとした。

 

丸山議員は「子どもと保護者と先生が問題解決に取り組む生きた教材になる。置き勉で自宅学習をしなくなるのではないか、ロッカーがぐちゃぐちゃになるのではないかという心配もあるが、子どもたちと向き合うことも大切」と述べた。

 

市教委は「教科書・副教材のサイズがA4版になり、写真等を入れて見やすくなり、紙の質も良くなっていることなどで重くなっている。各学校では、学校保管など柔軟な対応をしているが、登下校の子どもたちの負担は大きい現状にある。子どもたちの発達の状況や通学を考慮し、それぞれの学校でアイデアを出して対応することが必要。子どもたちや保護者の意見を参考に、この問題についてより良い方法を考えていくことが大切」と述べ、児童生徒の負担軽減と登下校時の安全確保について進めていくとした。

 

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