榛名神社「国祖社及び額殿」保存修理

(2018年10月21日)

修理工事を説明する文化財建造物保存技術協会・現場事務所の増渕所長
享保十年の墨書

11月に現地説明会

榛名神社では国指定重要文化財の国祖社及び額殿、本殿、神楽殿、双龍門の保存修理を平成29年度から進めている。

榛名神社では、現在、修理を進めている「国祖社及び額殿」の修理状況について、11月27日に一般向けの現地説明会を行う予定で、先立って10月19日に報道機関に公開された。

国祖社及び額殿は棟高さ8m21cm、正面(南北)方向12m36cm(軒の出を除く)、奥行き(東西方向)9m21cm(軒の出を除く)。

 

修理工事の説明によれば、額殿は建物を完全に解体して修理、国祖社は屋根や壁を取り外し半解体修理が行われている。かつて榛名神社は、山岳信仰と仏教信仰が混じった神仏習合の神社で、明治時代の神仏分離まで国祖社は勝軍地蔵(しょうぐんじぞう)を祀った「本地堂(ほんじどう)」と呼ばれた仏教的施設だった。

 

これまで、国祖社は享保年間(1716~1735)の建築とされていたが、今回の改修で屋根部分を解体したところ、桁(けた)を支える実肘木(さねひじき)と呼ばれる木材に「享保十年」(1725)の墨書や、秋間村の大工の名前が見つかり、享保10年かまたはそれを少しさかのぼる時代に建築または大改修されたものと考えられるそうだ。

額殿の建築は文化11年(1814)。

 

 

また国祖社は随所に彫刻が施された荘厳な建物だが、彫刻の大半は後に取り付けられたもので、建立当時は彫刻が少ないシンプルな形状であることがわかった。

国祖社の床下からは「護摩焚き」に使った炉の跡が発見され、屋根も「こけら葺き」から「銅板葺き」に変更されたことが解体によってわかった。

 

解体作業は手作業で行われ、痛みの激しい部分を確認しながら進められている。外した木材は、補修や塗装を施して再び組み立てられ、外装は江戸時代に塗られた時と同様に、伝統的な漆で塗り直される。耐震診断も行われ、耐震化も検討している。

 

国祖社と額殿の工事は2021年6月の完成予定。本殿、神楽殿、双龍門の改修にも順次着手し、全ての工事が完了するのは2015年12月を予定している。修理費用は榛名神社、国、県、高崎市が負担している。設計監理は公益財団法人文化財建造物保存技術協会。

 

一般向け説明会は、事前申し込み制。希望者多数の場合は抽選。応募は下記の通り。

 

一般向け現地説明会

開催日:平成30年11月27日(火)

時間:①午前10時~ ②午前11時~ ③午後2時~ ④午後3時~

各回とも見学時間は40分間を予定。各回とも定員16人。

申し込み方法:はがきで申し込む。11月1日(木)必着。参加希望時間、参加者全員の氏名(フリガナ)、住所、代表者の電話番号を明記。1枚で2人まで参加可能。募集人数を超えた場合は抽選。抽選結果・参加案内は後日に郵便で連絡。

申し込みはがきの送り先:〒370-3341高崎市榛名山町849 榛名神社

問い合わせは榛名神社、電話027・374・9050。

 

 

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