REBEL BOOKS オススメ本 vol.1

(2020年05月9日)


さのかずや著『田舎の未来』

独自の選書が評判の椿町の書店・REBEL BOOKSのオススメの一冊を紹介。

 

新しい視点の本づくりが注目されている小さな出版社「タバブックス」が手掛ける、3/4くらいの文量・サイズ・重さの本を通して余白のある生き方を探す人へ向けて送る“シリーズ3/4”の第4弾として2019年4月に発行された一冊。すべてのゆかいな仕事人に捧ぐリトルマガジン『仕事文脈』への長期連載がまとめられたもので、父親が体調を崩し仕事をやめたことをきっかけに「田舎の未来」のことを考えはじめた著者が、大学生→広告代理店→大学院→会社員→フリーランスと立場を変えながら、実践し、試行錯誤し続けた(今も続けている)7年間の記録が綴られている。

 

《店主からのひとこと》
「自分の故郷に住むということ」「自分の働いたお金で生きるということ」を田舎に生まれたという理由だけで諦めなければならないのか?答えを提示するというより、一緒に悩み・考えるための本です。

 

《読後レビュー》
“シリーズ3/4”の通り、とても読みやすく早い人なら半日で読み終えることができる。とはいえ内容は充実で、著者・さの氏が自分の田舎の未来を想いながら知り・考え・動いた記録を追いかけていくと、日本各地の地域づくりの状況や、人々の求めるライフスタイルの変化、日本や世界で起きた2010年代の様々な潮流ともリンクしていて、それらの変遷をおさらいできる。
連載元の『仕事文脈』という雑誌自体も、有名人のすてきな暮らしや人生のロールモデルを示すようなものではなく、“まず働きお金を得て生きる”ことにもがきながら前に進む市井の仕事人のありのままを伝えている雑誌なので、この本でも田舎の未来について白黒つける結論や地域づくり的ノウハウが示されているわけではない。本文の中で著者が投げかける問いは、とりわけ今の状況では読む人に深く刺さるものが多くある。「絶望的な状況だけどやっていくしかない」と今も試行錯誤し続けているが、ユニークな考察と軽妙な語り口に入り込むうちに、読む側は希望めいた気持の高まりさえ感じ応援したくなるのは、さの氏の人柄の為せるところなのか。
自宅に留まる生活環境のなかで色々考えて悩んでしまうという人も多いと思うが、悩むことは悪いことではない、より良くいきるために悩むことを恐れるな、と著者の生き様・悩み様が私たちの背中を押してくれている気がする。

 

『田舎の未来 手探りの7年間とその先について』
さのかずや著 1,540円 176ページ
REBELBOOKS店頭またはネットショップで購入可
rebelbooks.theshop.jp/items/27980675 (ネットショップ)
在庫など問合せは letter@rebelbooks.jp

 

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