堪能したい59作品/高崎映画祭

(2017年02月24日)



将来担う才能にも注目

 第31回高崎映画祭の上映作品が発表された。毎回、高崎映画祭独自の切り口や、映画のこれからを展望する特集セレクションが楽しみとなっているが、今回は邦画、洋画、ドキュメンタリー、高崎に関わる作品など、9セレクション59作品がラインアップされた。
 第31回受賞作品は、昨年、話題をさらった作品で、新進監督グランプリ「ケンとカズ」は群馬県内初上映。
 邦画セレクションは、昨夏、日本中を沸かせた「シン・ゴジラ」、低予算ながら監督の豊かな表現力が堪能できる「ジョギング渡り鳥」、夏に公開予定の新作で女子高校生の葛藤をみずみずしい感性で描いた「ハローグッバイ」など力作7作品。
 洋画セレクションはタイのアピチャッポン監督「光りの墓」、カンボジアのソト・クォーリーカー監督「シアター・プノンペン」など、ミニシアター界で話題になった県内初上映作品11作品。
 ドキュメンタリーセレクションは、戦後日本を代表する農民詩人木村迪夫を題材とした「無音の叫び声」、ポルトガルの鬼才ペドロ・コスタ監督「ホース・マネー」など作家色の強い作品やエンターテイメント性の高い作品など7作品。
 高崎映画祭が力を入れている若手監督の作品は、「監督たちの現在(いま)‐進取果敢な人々」にタイトルを変更し、年齢やキャリアに関係なく日本映画界に一石を投じる作風や才能豊かな作家陣を紹介する。昨年の伊参スタジオ映画祭お披露目上映された「とっとこ将太(2015年シナリオ大賞短編部門グランプリ)」、高崎出身の飯塚花笑監督「海へゆく話」など短編・中編を含む13作品。2005年伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞受賞の外山文治監督の作品は、今年公開予定の「わさび」、県内撮影の「此の岸のこと」など短編3作品を1プログラムで上映する。
 高崎フィルムコミッションが撮影協力した作品を集めたセレクション「高崎印」は、「64ロクヨン前・後編」、「セーラー服と機関銃・卒業」など5作品。全国で話題となった高崎ロケ作品を紹介する。
 2016年10月に他界したポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督の追悼で3作品を上映。
 高崎市とシンガポールのビジネス交流が縁となり、シンガポールを代表する映画監督エリック・クー監督が高崎で映画を撮影することが決まり、同監督の3作品を今回の高崎映画祭で上映する。クー監督はカンヌ、ヴェネチア、ベルリンなど世界的な映画祭で高評価を受けているが、これまで日本での上映は1作品だけとなっていた。
 また高崎財団主催の倍賞千恵子コンサートを記念し「下町の太陽」を上映する。
 授賞式だけでなく、高崎映画祭の期間中は監督や俳優など数多くの映画人が高崎を訪れ、舞台挨拶などを行い、映画について語り合い、交流できるのも高崎映画祭ならではの大きな魅力。今年も、どんな出会いが生まれるのか楽しみだ。
開催期間は3月25日から4月9日。映画観賞券はチケットぴあなどで発売中。前売り券は3月24日(金)まで。全日フリーパス券(限定100枚)=前売り1200円、当日13500円。3作品券=前売り3000円、当日3500円。1作品券=前売り1100円、当日一般1300円、シニア1100円。
授賞式は3月26日(日)群馬音楽センターで午後4時から。授賞式券は前売り2500円で、3月4日(土)午前10時からチケットぴあで発売。一人4枚まで。当日券は3000円で授賞式当日午後1時から会場で販売予定。予定枚数に達し次第終了。授賞式券で映画祭期間中の1作品(映画塾除く)を鑑賞できる。
問い合わせは高崎映画祭事務局、電話027・326・2206。

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