県内の海外宿泊客を年間20万人に

(2016年04月13日)

第2次群馬県国際戦略

 群馬県は、12日、海外からの観光誘客の促進、海外への農畜産物の販路拡大、企業のビジネス展開の支援を3本柱とした第2次群馬県国際戦略を発表した。
 県が平成24年度から4年計画で進めてきた国際戦略が27年度で終了したことから、継続的な取り組みとして、海外に目を向けた本県経済活性化の指針となる第二次戦略を策定した。計画年度は平成28年度から31年度までの4年間。
 第二次戦略の基本理念は、挑戦する、強みを生かす、あしもとを固める、連携するの4項目で、事業者や県民とともに群馬の強みである観光資源、地域資源を活用し、外国人観光客を受け入れるための環境整備を進めていく。
 観光資源では、自然や温泉とともに、世界遺産・富岡製糸場と絹遺産群による「絹の国ぐんま」、世界記憶遺産候補の上野三碑などによる「古代東国文化の中心」を重点に置き、東京100km圏の地理的優位性や高速交通網の利便性を生かす。
 成果目標として、外国人宿泊者数を年間10万人(26年度)から31年度は20万人、農畜産物輸出額を6億2千万円(26年度)から31年度は10億円を計画。県内免税店を150店舗(27年度)から300店舗(31年度)に、企業の海外販路支援件数を99件(26年度)から200件(31年度)とするなど、積極的な数値を掲げている。
 これまで中心としてきた東アジア地域を中心に、県では欧米島でのブランド力強化も含め、重点国・地域を定めていきたいと考えている。
 訪日外国人観光客の増加に伴い、群馬県への外国人客も増加し、2010年の年間7万3060人から2014年は10万1630人となっているものの、全国31位(2014年)と低い水準にある。
 群馬県への観光宿泊客の上位国・地域は、2014年のデータで、台湾=5万1620人、中国=8760人、香港=6780人、韓国=6400人、アメリカ=5250人、タイ=4300人、シンガポール=1360人、インド=1270人、オーストラリア=1250人、ドイツ=1050人となっている。

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