高崎の国分にんじんの食文化継承

(2016年11月22日)




国分(こくぶ)にんじん振興協議会設立

 高崎市と国分にんじん研究会、はぐくみ農業協同組合、群馬県西部農業事務所、イオンリテール株式会社は11月22日、「高崎国分にんじん振興協議会」を設立し、市民活動センターソシアス(足門町)にて、設立趣意書の調印式を行った。
 同協議会は、イオングループが提唱する「フードアルチザン(食の匠)活動」に参画し、「地域食文化継承」「地域産業振興」「信頼・誇りの醸成」を理念に、日本の優れた食文化を継承していくことを目的としている。生産者と販売者、地元自治体等が連携を図りながら、高崎市の伝統野菜である国分にんじんの生産振興を進めていく。
 調印にあたり、高崎市の富岡賢治市長は「生産者の皆さんが伝統野菜の復活に取り組まれてきたことに敬意を表したい。イオングループと手を組み、高崎のブランドとして受け入れられていくことを期待したい」と語った。
 
 国分にんじんは、長さが60センチにも及び、香り高く、甘味のある柔らかい食感が特長で、高崎市を代表する伝統野菜。榛名山、浅間山等の火山灰からなる黒土では作物が根を深く張り、水はけがよく豊かな畑地で、良質な野菜の産地である。昭和30年代前半までは国分にんじんは、さかんに生産されていたが、栽培・生産・流通・収納などが難しいことから生産農家が激減。地元農家の有志の努力により、復活の取組が行われてきた。

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