大災害に備え3・11訓練

(2017年03月13日)


高崎市等広域消防局

 東日本大震災から6年目の3月11日、高崎市消防局は大震災をしっかりと胸に刻む意義をこめて、本番さながらの訓練を消防局屋外訓練場で行った。
 この日の訓練は、寺尾町の住宅地で建物火災が発生した想定で、消防局管内の各署から合計11隊約40人が参加し、実際の災害現場で各隊が連携しながら活動にあたる状況を検証した。訓練内容を事前に参加隊員に知らせない「ブラインド訓練」で、災害が発生した場合に、刻々と変化する現場の状況を判断し、的確に対応していくことが今回の訓練の主眼。昨年12月に糸魚川市で発生した大規模火災を踏まえた。
各署から現場に到着する時間を実際の距離からシミュレーションし、先に到着した隊が何を優先して活動するか、後から到着した隊が先着隊とどのように連携していくかを演習した。日頃の訓練を確実に現場で生かす集大成となった。訓練後は、参加隊員と査閲者によって課題が議論され、今後の消防活動に役立てていく。
 岡田勉消防局長は「効果のある訓練となり、課題や反省をすぐに見直していきたい。東日本大震災で我々も被災地で活動した経験を忘れることができない。3・11を意識し連携をつくり上げていきたい」と決意を新たにしている。

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