拠点性高まり早急に着手したい

(2015年09月21日)


コンベンション施設建設で知事

 群馬県が高崎競馬場跡地に計画しているコンベンション施設について、大澤知事は、17日、19日の群馬県議会一般質問で「平成29年度の工事着工、平成31年度の施設完成、平成32年度の開所に向けて事業を推進したい」と今後の予定を述べ、あらためて事業推進の考えを強調した。
 このコンベンション施設について、県は、これまでの議論を踏まえ、中心となる展示施設の規模を1万㎡とし、2020年の東京オリンピックまでにオープンさせるスケジュールを盛り込んだ基本計画の改定案を8月に示した。
 大澤知事は、コンベンションの開催と交流人口の増大を産業活性化や群馬県の人口減少対策に結び付けていきたい考えを改めて示し、「将来を見据え、適切なタイミングで事業実施を判断する必要がある。人口減少の対応は待ったなしで、対応が遅れれば遅れるほど影響が大きいと言われている。本県の拠点性が高まった今、早急に取り組まなければならない施策と考えている」と述べ、「9月補正予算に基本設計費を盛り込み、今後、すみやかに施設の基本設計に着手したい」と、改定案で示されたスケジュールの実現に意欲を示した。
 基本設計は、外部委員を含めた選考委員会で公募型プロポーザル方式により、設計者の選定を進めていきたいと考えている。
 コンベンション施設建設に慎重論を示す県議の質問について、大澤知事は「この問題は6年をかけて議論を積み上げてきた。市町村、県議会からも早期建設の提言があり、しっかりと踏まえていきたい」と述べ、基本的な議論はこれまでに尽くされたものと退ける一方、高崎競馬場周辺の住民の意見要望については、今後の設計作業の中で反映させることを示した。避難所などの防災機能、散歩やジョギング、憩いの場を設けてほしいなどの地元要望がこれまでに上がっており、県と市は防災機能を協議しているほか、緑地帯の整備も盛り込んでいきたいとしている。

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