上野三碑のお味はいかが

(2018年01月24日)

大ぶりなパンを配膳
「甘くておいしい」と笑顔で話す生徒ら
上野三碑蒸しパン

片岡中の給食で三碑蒸しパン

 昨年10月にユネスコ「世界の記憶」に登録された「上野三碑」を中学生にも親しんでもらおうと1月24日、片岡中学校の全学年で「上野三碑蒸しパン」が給食に出された。生徒や教員約430人が、上野三碑の知識と共にほのかな甘みのする蒸しパンを味わった。

 三碑蒸しパンは、三の数字にちなみ、黒すりゴマときな粉、干しブドウの3つの材料を使用した柔らかな食感のパン。同校の栄養士・福島永恵先生と社会科教諭・高梨典之先生が共同開発した。黒すりゴマときな粉を生地に練りこむことで、多胡碑の黄色がかった石の質感を表現し、干しブドウは碑に刻まれた文字をイメージしたという。

 福島先生は「上野三碑という高崎のすばらしい財産を生徒たちに知ってもらたいと思ったのがレシピ開発のきっかけ。栄養士なので、給食を活用するのが一番だと考えた。碑の質感を再現するのが一番大変だったが、おいしく食べてもらえて本当に良かった。これからも先生と連携していろいろなメニューを試してみたい」と開発の苦労を振り返っていた。

 高梨先生は「今日初めて実物を見たが、石の質感がきちんと表現されていて驚いた。上野三碑を知らない生徒もいると思うが、おいしいパンを食べることで、三碑について考えるいいきっかけになったのではないかと思う」と効果について感心していた。

 蒸しパンを食べた生徒からは、「普段のパンより甘くておいしい」「三碑に行ってみたくなった」などと感想が上がっていた。(G)

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