東欧で注目集めた高崎のものづくり

(2015年10月20日)


全国でも先進的な取り組みと成果

 高崎のものづくりを海外でPRし、市内企業の海外展開をはかる「高崎ものづくり海外フェア」が、10月4日(日)から11日(日)まで、チェコとポーランドで開催された。
 昨年のインドに続き、海外展開2年目となる今回は、訪問国として、ヨーロッパの中央に位置し、新たな物流拠点としても成長を続けるチェコと、EU加盟から10年にわたって経済成長を続けているポーランドを選定した。昨年はアジア市場、今回はヨーロッパ市場と、様々な地域の経済情勢や動向を参加企業につかんでもらう目的もある。EU諸国の中で、工業国ドイツに隣り合うチェコとポーランドは将来性の高い地域として注目されている。
 今回の海外フェアには市内製造業13社が参加し、チェコのプラハ、ポーランドのワルシャワで商談会を行ったほか、現地企業の視察などを通じて交流を深めた。日本の都市が単独で商談会を開催するのは現地でも初めてで関心も高まった。産官を上げた歓迎を受けて多数のメディアに注目され、高崎市の浸透や人脈づくりもはかれた。
 商談会は活況を見せ、プラハでは現地企業約80社が来場、約40件の個別商談、ワルシャワでは約240社が来場し、約70件の商談が現地企業との間で行われた。
 商談会場には各企業のブースが設けられ、製品サンプルやパネル、映像などで製品や技術を説明し熱気があふれた。「商談会のレベルが高い」「予約制ながら時間一杯まで商談が途切れないほど大盛況」「事前に出展社の情報がよい形で伝わっていたため、より密度の高い商談ができた」「数時間で良縁を感じられる出会いがいくつもあった」など、手応えのある声が参加企業から聞こえた。
 高崎市のPRとして、高崎だるまの配布や、高崎市の地酒の試飲、和菓子づくりの実演もあり、日本文化に注目が集まった。
 現地視察では、倉賀野町に本社を置く八木工業株式会社が平成15年設立した「YAGI POLAND FACTORY」などを訪問し、現地のものづくりの状況について説明を受けた。

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