市が6次産業支援に力を入れる

(2015年10月21日)

ブランド化や新商品開発に弾み

 高崎市は、農産物の生産、加工、流通・小売を通じた「6次産業」の支援に力を入れており、市の補助を活用した取り組みが進められている。市は、今年度から6次産業に伴うハード事業、ソフト事業について総合的に支援を行っており、加工施設の整備、農業機器の導入、商品パッケージやパンフレットのデザインなど対象は幅広い。
 これまでに、3団体が支援制度を活用し、高崎産フルーツのブランド化、伝統野菜の生産強化と次世代への継承、加工品の開発販売に取り組んでいる。

●素材を生かしたドライフルーツ
 吉井地域の「株式会社フルーツオンザヒル」は、6次産業への取り組みを目的として平成26年に設立された。今年8月に開店したショップはアイスキャンディが大人気となった話題店だ(高崎新聞記事参照http://www.takasakiweb.jp/wadai_cat/597/)。同社では、自社栽培フルーツなどを高品質なドライフルーツに加工し、新展開をはかる。素材の色合いや成分を劣化しないでドライフルーツに加工する設備を導入し、無農薬栽培のブルーベリーや減農薬栽培の果樹を、砂糖や添加物を使用せずに加工、販売する計画。

 

●国府伝統野菜の生産強化
 群馬地域の国府野菜本舗は、平成16年に設立され、伝統野菜の国分ニンジン・国府白菜の生産や加工販売を手掛けている。農家レストランや自家製ジェラードも好評で、実績のある団体だ。伝統野菜の生産基盤を強化するため、就農を希望している若者の雇用、農業機械の導入、施設整備に取り組む。生産力の確保で、国府ブランド商品の積極的な展開をはかる。

●榛名フルーツの商品化とブランドデザイン
 榛名地域等の農業者と商工業者が立ち上げた「榛名倶楽部」は、榛名、箕郷、倉渕地域の農産物加工品のブランド化をめざし、商品開発、販売に取り組んでいる。加工設備を導入するとともに、榛名倶楽部のロゴを作成するなど商品パッケージのデザインにも取り組み、付加価値を高めていく。

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