和菓子専門店 菓匠 たむら/(高砂町)

(2014年9月22日)


四季の移ろいを形作る和菓子

 昭和7年創業の菓匠・田村。お茶席で使われる生菓子、干菓子を中心にその他、お餅やお赤飯などを扱っている。季節の移ろいを模様やデザインにうつしとる和菓子を年間150種類位作っている。今の時期は、菊や紅葉、栗、柿、銀杏など、色合い模様が多数ある。
 東京の宮内庁ご用達の和菓子店で修行していた田村さん。不老長寿や子孫繁栄など、旬のものに、思いを込めて作ったものが多いという。猪子餅は11月17日のお菓子で、一度に十一匹の子を産むと言われる猪に子孫繁栄の思いを込めて、11月17日にこれを食べるのが習わしという。

和菓子は生き物。鮮度に自信

 厳しかったという修行時代の思い出について、「今となってはありがたい思い出。弟子同士で競争させられ、うまくできなかったら掃除を割り当てられたりした」と笑う。「食べる物は材料が7割、技術が3割と教わった。手を抜くとすぐわかる。手間ひま掛けて、身を粉にして作れと言われた」と和菓子一筋でやってこられた田村さんの職人魂を感じる。
 和菓子についてのこだわりを伺うと「菓子は生き物。時間をおくと固くなる。注文を受けてから作るので、鮮度にこだわり、作り立てを提供するようにしている」とのこと。練り切の菓子を頂くと、その柔らかい歯触りにまず驚く。作り立てのさわやかさが口いっぱいに広がった。
 「和菓子は、秋が本番。是非、お近くの和菓子やさんで秋を満喫してください」と言う通り、日本の四季を和菓子で味わってほしい。

店名・名称 菓匠 たむら
住所 〒370-0047 高崎市高砂町23
電話 027‐322‐3908
営業時間 -
HP -
備考 *和菓子のご注文は、午前中配達のため、午後承ります。