天然酵母の無添加パン
こだわりは“ハラール” アミラの店/(石原町)

(2015年4月3日)

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世界一のパンの国?! 日本へ

 パン職人のアミラさんは20歳の時「どうせやるならパンの本場でやってみたい」と故郷イランを旅立ち降り立ったのは、なんと日本。「その美味しさに衝撃を受けた。日本人が知らないだけで、日本のパンは世界トップレベルなんですよ」とアミラさん。3年に一度フランスで開催される“クープ・デュ・モンド”というベーカリーの世界大会で日本は、上位成績をおさめているのだ。



”ハラール”なものとは

 アミラさんの作るパンの特徴は「ハラールなものしか使わない」こと。“ハラール”とは、イスラム教の世界で“許された食品”を指す。豚肉、アルコールは禁止。添加物を含まず、天然の素材でなければならない。だからハラールは、日本人にも優しい食材といえる。アミラさんの良い食材を求める努力に妥協はない。水は下仁田まで湧水を汲みに行き、豆乳、いちごジャムは手作り。粉、ドライフルーツ等も無添加、砂糖もハラールなものを使う。「5年後のオリンピックに向けて食品メーカーもすでにハラール対策を始めていますよ」。



幅広い世代に愛されるパン

 アミラは自家製の生酵母と天然酵母の2種類を使用。粉は、小麦、ライ麦、全粒粉、胚芽とパンによって使い分ける。バルバリはイランの食事パン。もっちりとした食感に程よい塩味で飽きのこない味。オリーブオイルを付けたり、チーズやお肉にもぴったり。東京のイラン料理店にも出荷しているそう。バゲッドは長時間発酵の味でアミラ自信作。粒あんパンやクリームパン、うぐいすパンなど日本らしいパンからデニッシュ、北の大地の田舎パン、サンドイッチやジューシーフルーツナッツなど、幅広い世代が楽しめるパン作りをしている。


アミラさんの夢 ~安全安心のパン作り

 日本にきて25年。アミラさんの夢は「添加物を使わない本物のパン作りを伝えていくこと。日本の良いパン文化を残していかないともったいないですよ」。そんなアミラさんのもとでは現在3人の見習い達が共に頑張っている。「長時間一緒にいるから家族みたい」というように、アミラさんの冗談にいつも笑顔が絶えないパン工房だ。

 「アミラのパンは無添加だから傷みやすい。でもそれは、安全安心の証拠。お客さんには、それを理解して頂けるとありがたいですね」とにっこり。日本のパンを愛してやまないアミラさんが、アミラ流に進化させたメイド・イン・ジャパンは、自然の優しさが詰まった“本物のパン”ばかりだ。

店名・名称 アミラの店
住所 高崎市石原町3227
電話 027-322-8762
営業時間 9:00~18:30
HP
備考 定休日 日曜日