手打ちパスタとイタリア料理教室
bottega616(ボッテガ616)/(並榎町)

(2015年6月1日)

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本場の素朴な家庭料理を伝えて

 料理家・たなか たかみさんは日本のイタリアンレストランで修業後、本場イタリアに渡り料理学校を卒業、現地レストランに約2年勤めた。“イタリアのミシュラン”と言われるガイドブックから「星がなくても必ず掲載されている現地の人に愛されるレストラン」を探し、素朴で美味しい家庭料理を学ぶ。帰国後、祖母の広い日本家屋をリノベーションして始めたイタリア料理教室bottega616は、今年6月で10周年。今や本場でもなかなか味わえなくなった手打ちパスタを県産地粉で一から作り、無農薬野菜でとる“イタリア式の野菜のダシ”のパスタソースや肉、魚料理、ドルチェまで、「レストランでも味わえない」本場の味が人気の料理教室。トマトソースはもちろん、パンチェッタ、ドライトマトサルシッチャ(ソーセージ)等々、自家製にこだわる。

自家製の麺、トマトソースなど

 5月のメニューは「手打ちパスタ・パルパルデッレの紙包み焼き」「トマトとオレンジのスープ」「キャラメルバナナの地粉タルト」の3品。パスタマシンで麺を作り、ニンニク、アンチョビ、ミニトマト、青菜などを炒めたオイルソースで絡める。紙包み焼きは、どんなソースにも合うイタリアの家庭の味。トマトベースのスープにはオレンジジュースがプラスされ、夏に嬉しいさわやかな一品。地粉で作るタルト生地はさっくりしっとり。中に甘さ控えめなキャラメルバナナが隠れる。現地イタリアの話も織り交ぜた、たなか先生の話に耳を傾けながら一つひとつの工程を楽しむ教室の雰囲気。最後に3品をゆったりと味わう贅沢な時間となる。

県内外から通う生徒さん達

 生徒さんに話を伺うと「何度来ても驚きがいっぱい」「作るのも楽しいけど実は食べに来ています」など様々な声が届く。中には、東京や北海道から通う方がいるのは、ここにしかない魅力があるから。「高級なイタリア料理ではなく、素朴なイタリア料理教室は少ないのかも」とたなかさん。また、自分の予定で参加できるチケット制なので、メンバーも毎回違い、1人で参加しやすいのも居心地がいいとか。通常、料理教室は半年、1年コースなのはレシピが限られているから。10年間毎月違うレシピを提供し続けているのもbottega616の強みだ。男性の生徒さんも少なくない。
 「とにかくレシピをいかに簡単にするかがテーマ」というのは、気軽に家で挑戦できるようにというたなか先生の気持ちから。毎年、8月と3月には親子教室も開催。その他、お花教室やヨガ教室など、様々な企画も楽しみ。一から手作りすることの愛おしさをbottega616でぜひ体験してみてほしい。



店名・名称 bottega616
*bottega616…bottega(ボッテガ)とは“工房”の意味を表すイタリア語。616は、たなか たかみさん自身の誕生日。手作りやアンティークを愛するたなか先生の料理工房だ。
住所 〒370-0802 高崎市並榎町63-1
電話 電話&FAX 027-361-1376
営業時間
HP http://www.bottega616.com
備考 お試し1回は4,500円(材料費込)。入会金6,000円。3回チケット13,500円(材料費込)。