気軽に本格チーズを味わってみませんか?
フロマージェリー・モンテドラーゴ/(江木町)

(2015年6月8日)

写真を拡大
写真を拡大
写真を拡大
写真を拡大

ヨーロッパチーズを高崎で

 住宅街のビルの一角にあるチーズ専門店「フロマージェリー・モンテドラーゴ」。緑色を基調とした外観と大きなガラス窓の奥には、ヨーロッパ各国からのチーズがショーケースに並んでいます。チーズは常時60~70種類。オーナーの山本清喜さん、祐子さんご夫妻は、東京のナチュラルチーズ専門店《フェルミエ》で出会い、職場結婚。「自分たちの店を持ちたい」と祐子さんの故郷群馬へ。2000年5月、一年越しで見つけたこの場所に店をオープンしました。
 店名のモンテはイタリア語で「山」、ドラーゴは「龍」。息子さんの名前から一文字とった“龍”に登り龍のイメージを重ね、(株)フェルミエの社長が名づけてくれたそうです。

チーズは熟成して、味わいに変化が

 チーズ専門店のオーナーが考えるチーズの魅力とは?「チーズは生きて成長していくもの。同じ作り手のものでも、販売者によって味が異なるのは熟成させるから。お客さんの好みの味に熟成させて提供しています。チーズの面白さは、自分好みを探していくことでしょうか」と清喜さん。
 例えばカマンベールチーズは、「濃厚な味わいと強い香りが特徴。若いうちは固く、ゆっくりと寝かせることで“とろーん”と柔らかくなります」。白カビチーズのブリ・ド・モーは、「まるで粕漬けのような味わいと鼻に抜けていく香りが個性的な一品。一口で色々な味わいが楽しめます」。
 また、長期熟成の3年物のゴーダチーズはオランダから。「日本酒にもバーボンのような強いお酒にも負けない風味がある。口に広がる甘味と旨味。少量口に入れるだけでお酒も引き立ちます」との言葉通り、小さな一片に凝縮された旨味は、例えるなら味噌や醤油のよう。「まずは切ってチーズ本体の味わいを楽しんでみてください」と祐子さん。チーズごとの個性が奥深く、食す者の探究心をくすぐります。

好奇心旺盛な高崎人

 「今でこそ住宅街ですが当初は田んぼの中の店でした。高崎の人達は好奇心旺盛で世話好き。通りすがりの人が常連さんになったり、こんな店があるよと口伝えで広がったり。今のようなSNSのない時代、お客さんの口コミのお陰です」と15年を振り返ります。「決して安いものではないので、しっかり商品についてお伝えしたいですね」と対面販売にもこだわります。
 自分へのご褒美に、お酒やワインのお供に、料理に加えたりと楽しみが広がるチーズの世界。パーティにはきっと話題や笑顔を添えることでしょう。高崎の暮らしや友人との語らいを楽しむ山本さんご夫妻。お二人の笑顔とチーズの味わいは、高崎ならではの風味に熟成されつつあるようです。



店名・名称 フロマージェリー・モンテドラーゴ
住所 高崎市江木町1471-2
電話 電話:027-327-8665 fax:027-327-8650
営業時間
HP http://www.monte-dorago.com
備考