観音山の老舗フレンチに新しい風

(2019年03月30日)


中村 好宏さん・ 小太郎さん・桜子さん

レストラン風車

 

 

白衣大観音のお膝元、観音山丘陵の中腹で40年以上も正統派フランス料理を提供してきたレストラン風車。窓から高崎や前橋の市街地や赤城山などの山並みを一望しながら、丁寧に手づくりされた滋味あふれる料理をゆっくり味わうことができる。

「知人が紹介してくれた物件に店舗を構えたものの、当時、テーブルにセットされた食器を見て高級そうだと帰ってしまう人が続出。正直途方にくれました」と話すのは、オーナーシェフの中村好宏さん。

麻布十番の生まれという都会っ子で、フランスの有名料理店や各国の大使館、首相官邸等で料理人としての経験を積んできた。天皇の料理番として知られる秋山徳蔵氏にも可愛がられ、料理のセンスと度胸の良さに加え、“強運の持ち主”と自らを振り返る。

そして、30歳を過ぎて観音山に自店をオープン。なかなか増えない客足に、「フランス料理は気取っていて量が少ない」というイメージを払拭しようと、コース料理の一皿のボリュームを増やし、気配りを大切にした親しみのわく接客を心がけると、徐々に常連さんが増え、たまにはコース料理を味わいながらゆっくり食事がしたいという新規客も来店するようになった。

開店して40数年。老舗フレンチレストランとしての風格に磨きがかかったところへ、ふたりのニューフェイスが加わった。一昨年から「中学生の頃から自分が跡を継ぐもの」と思っていたという次男の小太郎さんが調理師専門学校を卒業して厨房に立つようになり、翌年には、幼い頃から厨房を遊び場にしていたという次女の桜子さんがパティシエとして加わった。

小太郎さんのことを「飲み込みが早い」、桜子さんのことを「天才的な舌を持つ」と、目尻を下げる好宏さんはすっかり父の顔だ。仕事が楽になったのでは?と水を向けると、「将来ふたりが困らないよう設備を整えておこうとあれこれ気を回したり、今のうちにあれもこれも教えておきたいと気が急いたり、返って疲れます」と笑う。

昭和を駆け抜けてきた父の経験に目を丸くしながら尊敬の念を膨らませる。「腕を上げて早く父の支えになりたい」と前を向く兄妹に、好宏さんは「我が子ながら二人とも人柄がすごくいい」と表情を緩める。老舗レストランに新しい風が吹いている。

 

 

フレンチレストラン観音山 風車

本格フレンチを肩肘張らずにリーズナブルに堪能できる老舗レストラン。ランチコース2,000円、ディナーコース3,700円〜。記念日やデートに最適。最大80名が利用できるバンケットルームもあり、レストランウェディングも受け付けている。

住所:高崎市石原町2211-4

TEL:027-322-7289

営業時間:11:30〜14:00  17:30〜21:30

定休日:木曜(祝日の場合は営業)

 

高崎商工会議所『商工たかさき』2019年2月号

 

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