まだ世の中にないコーヒー道具を作りたい

(2020年02月27日)

中林 孝之 さん

torch(トーチ)

「ドーナツドリッパー」と名付けられた、ユーモラスな形のコーヒードリッパー。コップのような薄い白磁の抽出器を、ドーナツ型の木製の台座に通して使う。「しっかり濃いのに、重くなく、スッキリした飲み心地のコーヒー」をいれることができると評判だ。製作したのはコーヒー道具の企画・販売を手掛ける torch(トーチ)の中林孝之さん。

 

元々喫茶店を経営していた中林さんは、お店の閉店を機に、理想のドリッパーを作ろうと思い立った。今から10年ほど前、ドリッパーは工業製品のようなデザインのものばかり。使い終わると、すぐに片付けるものだった。彼が目指したのは、美しく上品なデザインのインテリアに馴染むドリッパーだ。同時に、内側の構造にも工夫がある。抽出を担う磁器部分を縦長にすることで、より多くのコーヒー粉がお湯に接し、底穴へ落ちるまでに一粒一粒がお湯に浸る時間を減らしている。濃くても、えぐみの少ないスッキリした味にするためだ。

 

トーチの道具は2006年に発売を開始し、現在、取扱店は国内で100店舗以上。ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど海外にも取引先は広がっている。世界中のお客さんから支持を集めるトーチだが、新商品開発に2、3年はかかるという。「まだ世の中にないものじゃないと、トーチの道具として出す意味がない。試作を繰り返し、発売間際までこぎつけた商品でも、自分で納得できないものは販売しません」。このこだわりがトーチの道具への信頼と質につながっているのだろう。

 

次回作は、新型のドリッパーを予定している。今後の中林さんからも目が離せない。

 

torch(トーチ)

住所:高崎市新保田中町377-1

TEL:027-386-5460

https://www.dodrip.net

業種:コーヒー道具の企画・製造・販売

 

高崎商工会議所『商工たかさき』2019年11月号

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