地域に愛されるインド・ネパール料理店

(2020年12月30日)


店長マハト ビシュヌさん

ぐんまハーブレストラン

蕎麦屋さんを思わせる建物から、食欲をそそるスパイスの香りが漂ってくる。八千代町にあるインド・ネパール料理店「ぐんまハーブ」を営むマハト ビシュヌさんは「地元の方が気軽に集まるお店にしたかった」と話す。その言葉通り、近隣の小中学校の先生や、部活動に所属する生徒とその保護者の集まりに使われることも多いそうだ。店内にはバーカウンターが設置され、ネパールビールやワインにカクテル、日本酒まで豊富に揃う。週末には高崎の街中で食事をしたあとの2次会にと、近所の常連さんが集まってくる。

 

2005年に留学生として来日したビシュヌさん。2010年から東京 下落合で「スパイス6」というインド・ネパール料理店を営んでいた。常連さんも付き順調だったが、次第に“もっと広いスペースでパーティーやイベントも開けるような店がやりたい”と考えるようになった。そこで思い浮かんだのが、お兄さんがインド・ネパール料理店を経営している群馬だった。広い店舗面積や周辺環境を気に入って、2018年7月に「ぐんまハーブ」をオープンさせた。

 

マイルドな味わいのバターチキンカレーが人気の当店。ほかにもネパールで広く食べられている餃子「モモ」、じゃがいもをベースに30種類のスパイスと皮で包んで揚げた「サモサ」などが好評だ。本格的なインド・ネパール料理がある一方、パスタやハンバーグなど子どもにも人気のメニューや、カプレーゼやメンチコロッケなどお酒の肴になる一品も充実。「常連さんに喜んでもらおうと少しずつメニューを増やしています。常連さんに試食をお願いすることもありますよ」とビシュヌさんは話す。

 

オープン当初からお弁当や、テイクアウト、出前を始め、お昼どきには高崎の街中の企業からまとまった注文が入ることも多い。コロナ禍でも、こうした取り組みが売り上げの確保につながっているという。

 

「たくさんお店を使ってもらって、近所のお客さんから愛されると、自信がつきます。もっともっと喜んでもらえるお店にしてきたいと思います」と話すビシュヌさん。来年には前橋に2店舗目の出店を計画している。新店舗で働く予定のスタッフが南インド地方の出身なので、その土地の味を活かしたお店にする予定だ。ぐんまハーブとは一味ちがった、地元に根付いたインド・ネパール料理に期待がかかる。

 

 

ぐんまハーブ レストラン

店長マハト ビシュヌさん

住所:高崎市八千代町4-13-9

TEL:027-333-9446

営業時間:【ランチ】11:00〜15:00

【ディナー】17:00〜23:00

(第2第4水曜日定休)

https://localplace.jp/t200462465/

 

 

高崎商工会議所『商工たかさき』2020年11月号

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