うま味たっぷりドライトマト

(2021年03月30日)



旬の野菜を豊富に生産する柴崎農園

ギュッと凝縮されたうま味と、生食用と比べて10~15倍の豊富なリコピンが魅力のドライトマト。美容と健康にうれしい成分を手軽にたくさん摂取できると、ひそかに注目を集めている。

 

製造するのは、住宅地でありながら水田や畑が広がるのどかな柴崎町で、ご主人の齋藤昇さんを中心に家族で農業に取り組む柴崎農園だ。ハウスではトマト、ナス、キュウリ、シュンギク、露地ではオータムポエムやキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、トウモロコシなど、季節ごとにさまざまな野菜を栽培。なかでもトマトの種類が豊富で、収穫時期や味わいの異なる6種類を取り扱っている。

 

「鮮度のいい野菜を届け、本当のおいしさを知ってほしい」という思いから、トマトは赤く熟してから収穫する「樹上熟成」がこだわり。そのため収穫目前に雨が降ると実が割れてしまうこともあるが、加工品ではこうした品質が良くても選果ではじかれるトマトを活用することで食品ロスの削減にも一役買っている。

 

使い方いろいろ!ドライトマトの可能性

柴崎農園では2019年に高崎市の6次産業化補助金を受けて、加工場に新しくスチームコンベクションオーブンを導入。自慢のトマトを用いた加工品の開発に取り組み、現在はドライトマトをはじめジャムやピューレなどを製造してECサイトや直売所などで販売している。なかでもドライトマトは、注文を受け付けるとあっという間に完売してしまうほどの人気商品だ。

加工には、甘みと酸味のバランスが良くて味が濃いミニトマトの「千果」、しっかりとした果肉と味わいの大玉「かれん」、酸味が少なく調理に適したイタリアントマトの「サンマルツァーノリゼルバ」の3種類を使用。それぞれに異なる味わいが楽しめるため、おやつとしてそのまま食べてもおいしいが、料理に加えてもグッとうま味がアップする。大玉はお湯でもどしてスープにしたり、ミニはオリーブオイル漬けにしてパスタやマリネなどにしたりと使い方はさまざま。手軽においしく、日々の食卓に取り入れてみてほしい。

 

 

柴崎農園

高崎市柴崎町1707

TEL.027-346-0672

https://shibasakinouen.com/

高崎商工会議所『商工たかさき』2021年3月号

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