精緻で気品が漂う江戸小紋の小物

(2021年04月27日)


藍田染工有限会社

江戸小紋を現代に伝える「藍田染工」

「江戸小紋と聞くと高価なイメージがあり、着物が普段着ではなくなった現代においてはますます触れる機会が限定されています。マスクや金封袱紗、ハンカチ、ストールなどの身近な小物を入り口に、若い世代にも江戸小紋の存在を知ってもらえたら」。伝統工芸の継承者として思いを語るのは、江戸小紋師として名を馳せた故・藍田正雄氏(群馬県指定重要無形文化財保持者)から型染めの技法を受け継いだ足門町の工房「藍田染工」代表の藍田愛郎さんだ。「一見無地のようですが、よく見ると精緻な文様が楽しめます。柄の種類としては江戸時代から伝わる武家の裃柄として『鮫』『行儀』『角通し』の三役が代表的ですが、ほかにもたくさんのユニークな柄があるんですよ」とその魅力を語る。

小物の制作を担当する愛郎さんの母・田中正子さんも、江戸小紋の型紙に惚れ込んでこの世界に飛び込んだ職人の一人だ。昨年発売したマスクにも、麻の葉や百合、大小あられ、蝶、イチゴなどの多様な柄が一枚一枚手染めされている。その日の気分や季節の移ろいにあわせて選べるほどに無数の柄が存在するのも江戸小紋の楽しさだ。

 

精緻で美しい江戸小紋をもっと身近に

コロナ禍によりマスクが必需品となったことを受けて開発したのが「江戸小紋シルクマスク」だ。「長時間のマスクによる肌荒れに悩んでいる」という声を聞いた正子さんが、通気性・保湿性に優れた着物の正絹を使ったマスクを制作。表地には小紋柄があしらわれた平織のちりめんを、肌に直接触れる裏地には八掛の生地をあわせ、まるで着物を纏っているかような心地よい肌触りに仕上げた。「さらっとした爽やかな質感なので夏場も快適です」と出来栄えに胸を張る。

 

また、「群馬県立日本絹の里」で保管されていた天保時代の浮世絵師・貞秀氏が描いた『蚕養草(かいこやしないぐさ)』の原画と江戸小紋柄が現代でコラボレーションしたシルクハンカチにも注目。群馬の養蚕文化を捉えた『種分け』『大眠起きて』『糸を取る』の3つの絵柄がそれぞれ型付けされたハンカチを一つの作品として手元に置き、群馬を発展へと導いた絹産業に思いを馳せてみては。

 

藍田染工有限会社

高崎市足門町637-18

TEL.027-373-6163

 

高崎商工会議所「商工たかさき」2021年4月号

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