災害に備え防災訓練/オイルターミナル

(2014年6月14日)

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自衛消防隊と消防局が連携

 栗崎町の日本オイルターミナル株式会社高崎営業所で14日(土)に、大地震を想定した防災訓練が行われた。
 この油槽所には、37基のタンクにガソリンなど約3万1千キロリットルの石油類が貯蔵されており、群馬県内や近県への輸送拠点となっている。東日本大震災の時には、製油所からの輸送が滞り、深刻なガソリン不足となった。
 防災訓練には高崎市等広域消防局から化学車、はしご車など車両10台、34人が出動し、近隣住民100人が見学に訪れた。大地震が発生し、タンクの1基からオイルが漏れ、何らかの原因で着火した想定で行われた。所長を中心にした災害本部の設置や場内の点検、自衛消防隊の初期消火、消防局による消火作業が、本番さながらに行われた。
 高崎営業所の唐澤信一所長は「ライフラインを担っており、災害に備え安定供給をはからなければならない。安心安全への取り組みを地域の方にも見ていただくことができ感謝している。これからも無事故の記録を伸ばしていきたい」と話している。高崎東消防署の井草署長は「災害時の連携を確認できた。保安体制を一層推進してほしい」と話し、見学に訪れた市民にも、災害への備えを呼び掛けた。根岸赳夫市議は「今日の訓練を契機に、心を緩めず、より一層防災に励んでほしい」とあいさつした。 訓練終了後には、見学に訪れた市民を対象にAED講習や「なまず号」による地震体験も行われた。