ファンも喜びと涙/ペガサス前期優勝

(2014年6月29日)

写真を拡大
写真を拡大

川尻監督「日本一めざす」

 BCリーグ群馬ダイヤモンドペガサスは、28日に新潟市で行われた新潟アルビレックスBCとの試合に7対7で引き分け、前期優勝を決めた。ペガサスの優勝は3年ぶり。
 上信越地区首位のペガサスと2位の新潟アルビレックスBCは、前期の最終戦となる28日(土)、29日(日)の2連戦をゲーム差1で迎え、優勝をかけて直接対決した。
 ペガサスは、2試合のうちどちらか引き分け以上で優勝が決まり、新潟は負けられない試合となった。
 28日の試合は、4時間半に及ぶ長い戦いで、1回表にペガサスが2点を先制し、その後ともに逆転しあう展開となったが、ペガサスが優勝への執念を見せた。5対7で迎えた7回表にカラバイヨ21号ソロ、井野口8号ソロの連続ホームランで同点に追いつき、同点のまま9回を終え試合終了となり、優勝を決めた。
 優勝を決めたペガサスは翌29日に、城南球場に新潟を迎え、5対4で勝利し、前期最終戦を有終の美を飾った。29日の試合では、ペガサスの先発・堤が立ち上がりの1回に2死満塁を無失点でしのぐと、打撃陣が2回に1点を先制、3回に三田、カラバイヨの2塁打などで3点を追加、4回にも1点追加し、5対0と新潟を離した。
 このままペガサスペースの展開かと思わせたが、新潟が反撃に出る。5回に堤が2点を失い、7回、8回に1点を加えられ、5対4と1点差に迫られたが、ペガサスはピンチを逃げ切った。投手は栗野、今井、川島、栗山が継投した。
 試合後、川尻監督やファン代表としてペガサス応援団長の佐藤さんらが胴上げされ、ホームの城南球場でファンととともに優勝を祝った。 川尻監督は「ファンと選手が一体となって勝ち取った3年ぶりの優勝。最高にうれしい。簡単な戦いは無かったが、チームのレベルは上がっている。日本一を目標にがんばっていきたい。これからも熱い戦いをしていくので、熱い声援をお願いしたい」と話している。
 応援団長の佐藤さんは、ペガサスの前期優勝に涙を浮かべた。「ラミレス選手の加入で昨年よりも大勢のファンと応援できた。今年こそ日本一をお願いしたいです」と話していた。また、ペガサスファンの男性は「昨日は新潟まで応援に行きました。ホームの城南球場で見る胴上げは本当にうれしい」と応援で枯らした声で、喜びを表していた。